『ボロ雑巾』と形容してもよいほどの、素晴らしく薄汚れた模様の野良ネコが居る。
駅前のボスだ。
駅前には、焼き肉屋さんがあって、羽振りの良い頃は、もうけの比率と同じくらいのネコがたむろしていた。
狂牛病のあおりをくらい、今は、ボス猫しかいない。
ボスはこの頃、空腹のあまりか節操がなく誰彼構わずエサをねだるようになった。
ねだる鳴き声は、「ぐぎゃーっ!ぐぎゃー!!」チビゴジラだ。
「エサをあげる前に、さぁ、まず、なでなでさせてくれないか。」いかがわしいヲッサンのように迫ると、
「(▼▼) シャーッ!!」
あえなく、反撃を食らう。
ちょうど、鮭のおにぎりを持っていたんだ。
「さぁ、お食べ。」鼻先につきだすも、(−。。−) クンクンしただけ。
そうか、やはりそそりませぬか。。。
同じく駅前にあるデパートの残飯で、グルメっちになったかな?
そいえば、どこぞの バさまが、以前ちくわをあげていた。
今度は、ちくわを所持しなければ!そんなことをぼんやり考えながら、改札に向かうと、ボスがついてきた。
歩き方がいびつだ。 みると、後ろ片足を引きずっている。
つい最近まで、普通の歩き方だった。。。
野良猫も生きにくいご時世になった。
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