初日 最新 目次 MAIL


HELEN&HEAVEN
Helen
MAIL

2002年03月27日(水)
孤独な狙撃手 < A solitary sniper >


『ボロ雑巾』と形容してもよいほどの、素晴らしく薄汚れた模様の野良ネコが居る。

駅前のボスだ。

駅前には、焼き肉屋さんがあって、羽振りの良い頃は、もうけの比率と同じくらいのネコがたむろしていた。

狂牛病のあおりをくらい、今は、ボス猫しかいない。

ボスはこの頃、空腹のあまりか節操がなく誰彼構わずエサをねだるようになった。

ねだる鳴き声は、「ぐぎゃーっ!ぐぎゃー!!」チビゴジラだ。

「エサをあげる前に、さぁ、まず、なでなでさせてくれないか。」いかがわしいヲッサンのように迫ると、

「(▼▼) シャーッ!!」

あえなく、反撃を食らう。

ちょうど、鮭のおにぎりを持っていたんだ。

「さぁ、お食べ。」鼻先につきだすも、(−。。−) クンクンしただけ。

そうか、やはりそそりませぬか。。。

同じく駅前にあるデパートの残飯で、グルメっちになったかな?

そいえば、どこぞの バさまが、以前ちくわをあげていた。

今度は、ちくわを所持しなければ!そんなことをぼんやり考えながら、改札に向かうと、ボスがついてきた。

歩き方がいびつだ。
みると、後ろ片足を引きずっている。

つい最近まで、普通の歩き方だった。。。

野良猫も生きにくいご時世になった。