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2008年01月15日(火) ■ |
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タイムボカンシリーズの「三悪」は、同一人物なの? |
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『TVBros。 2008年1号』(東京ニュース通信社)の特集記事「ヤッターマン・ドロンボー まるわかり読本」より。
(『ヤッターマン』のさまざまな豆知識を紹介したコラムの一部です)
【<秘密だべぇ〜その1>高田玩具店の、ヤッターワン誕生秘話
前作の設定では、ガンちゃんの本名は高田ガンで実家は高田玩具店。ガンちゃんの父親で店主の徳兵衛は発明狂となっている。そして、客寄せのために徳兵衛が作ったロボットが、乾電池で動くヤンチャでオシャベリなオモッチャマだった。 徳兵衛は次なる広告塔として、より大きな犬型のロボットを作ろうとするが配線がうまくいかず、途中で断念。それをガンちゃんが見つけ、彼のガールフレンドで上成電気店の上成愛こと、アイちゃんの協力によって完成させたのがヤッターワンである。ガンちゃんは、完成させたヤッターワンを単なる店の広告宣伝用ではなく、正義のために役立てようと考えたのだ。これらは設定にはあったが詳しく放映されなかったため、知る人は少ない。
<秘密だべぇ〜その2>ボカンシリーズの三悪は、同一人物なのか
『タイムボカン』から『ヤッターマン』に移行する際、”悪玉トリオ”が予告に登場し、次週からは名前を変えて出直しをする、といった内容の発言をしている。それが三悪が同一人物であることを物語っていたが、後にその設定は解消され各シリーズに登場する三悪は別人とされる。もっとも、一部のエピソードでは初期設定に惑わされ、三悪が同一人物として扱われることもあった。シリーズ各作品に登場した三悪が別人であることを決定付けたのは、'93年末に発売されたOVA(オリジナルビデオアニメ)『タイムボカン王道復古』の第1巻。この作品では、それまでに作られた7作の三悪が一堂に会し、「オール三悪メカメカ猛レース」と題して第2巻の主役の座を争ったのだ。ちなみに、この時優勝したのはドロンボー一味であった。
<秘密だべぇ〜その3>演出のパワーで支えられた作品
作品面白さを生み出すのは、普通、脚本家によるところが大きい。ところがタイムボカンシリーズ、とりわけ前作『ヤッターマン』は数少ない例外といえるかもしれない。その面白さを引き出したのは演出家だったからだ。”ライヴ漫才”のような楽しさが求められた『ヤッターマン』は、脚本通りに演出する手法では限界があった。そこで原征太郎、布川ゆうじ、奥田誠冶、石黒昇、芦田豊雄といった当時のベテラン演出陣を軸に、真下耕一、植田秀仁、押井守といった、当時頭角を現しつつあった若手演出家も加わって、脚本を膨らませる形で世界観を作りあげていったのだ。これは当初、脚本サイドの反発も大きかったという。だが、演出家のパワーと”ノリ”が面白さに繋がっていることは、間もなく理解されたのである。
<説明しよう>「ポチッとな」ですが…
『ヤッターマン』のセリフの中でも、有名かつキャッチーなセリフである、スイッチを押す時の「ポチッとな」。が実は劇中で「ポチッとな」というセリフはほとんど無いのである。実は正解は「ポチッと」。「ポチッとな」は、あくまでそのバリエーションのひとつなのだ。ちなみに劇中で「ポチッと」は100回以上、比べて「ポチッとな」が10回程度と圧倒的に少ない。ものすごくどうでもいい話なんだが、断固として「ポチッと」が正しいのです。】
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昨日、テレビアニメとしては30年ぶりに復活した『ヤッターマン』の豆知識あれこれ。まあ、新しい『ヤッターマン』に関しては賛否両論あるようなのですが、あの「三悪」と「ドクロベエ様」の声が同じだというだけでも、僕はけっこう嬉しかったです。 「三悪は同一人物なのか?」というのは、僕の中でも長い間謎(というか、似たようなキャラだけど、「原則的には別人」だと思っていたのですが、【'93年末に発売されたOVA(オリジナルビデオアニメ)『タイムボカン王道復古』の第1巻。この作品では、それまでに作られた7作の三悪が一堂に会し、「オール三悪メカメカ猛レース」と題して第2巻の主役の座を争った】なんてことがあったんですね……これは全然知りませんでした。あの三悪×7って、それはぜひ一度観てみたいなあ…… その企画で勝ったのが「ドロンボー」だったということは、やはり、制作側にとっても、「三悪の代表はドロンボー」だったということなのでしょうね。『ヤッターマン』は、シリーズの中でもっとも長く続いた作品でもありましたし。
そして、このさまざまなエピソードを読んでみると、『ヤッターマン』というのは、いろんな意味で「アニメの歴史に残る作品」だったようです。 『ヤッターマン』は、子供の頃の僕にとっても、「毎週同じような展開のアニメ」だったのですけど、それでも2年間楽しんで観られたのは、ここに書かれているような「演出家たちの力」が大きかったんですね。『ヤッターマン』は、「三悪」を中心としたキャラクターたちの細かいやりとりが魅力的だったんだよなあ。
それにしても、あの「ポチッとな」が、あまり本編には出てきていなかったというのは、ちょっと意外でした。
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