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2005年12月28日(水) ■ |
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名物「伊勢エビール」の味 |
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「週刊SPA!2005.12/20号」(扶桑社)の特集記事「特選[マズい食い物]大図鑑」より。
(「餃子ようかん」や「いかチョコ」「ジンギスカンキャラメル」などの「珍しいけどマズい食べ物」を特集した記事の一部です)
【誰だ!?ビールジョッキに伊勢エビを突っ込んだのは!と思わず目を疑いたくなる代物が、「伊勢エビール」だ。実はコレ、『丸二ビッグドーム in 鳥羽』で名物メニューとして、実際に売られている。しかし、いったい何を考えてんだ? 「当店のメニューは健康をテーマに開発されています」 と、大マジメに答える店長。あ、あのぅ……、子供のイタズラとしか思えませんけど? 「エビの殻には美肌効果のあるキチンキト酸が多く含まれていて、ビールに浸けることでキチンキト酸が溶け出します」(店長) で、実際に飲んでみたが、塩茹でした伊勢エビの香りがビール全体に広がって、はっきり言ってマズい! これなら伊勢エビをつまみにビールを飲んだほうがどれだけウマいことか……。しかし店長は、「アルコールと一緒に摂取すれば、血行がよくなって体内にも吸収されやすくなりますから一石二鳥ですよね」と、どこまでも大マジメ。一般客の反応が気になるところだが? 「テーブルに運ぶと、お客様は皆、大爆笑です。笑うことが健康には一番だとも言いますし、これからも出し続けます!」 ビールとつまみが一つになった「伊勢エビール」。あなたには試す勇気、ありますか?】
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こちらがその「伊勢エビール」の実際の画像です。
確かに、「お父さんに激怒されるような子供のイタズラ」にしか見えないですよねこれ。そして、実際に飲んでみたらけっこうイケる!というわけでもなく、エビくさいビールという、想像しただけで唸ってしまうような味。ちなみにお値段は3999円だそうです。 ほんと、別々に食べて飲んだら無上の贅沢なのに…という気持ち、僕もよくわかります。いや、「アルコールと一緒に摂取したほうが、体内に吸収されやすい」って、そんなのわざわざこんなにどっぷりと浸けないで、別々に食べても胃の中では同じことになるだろ!と。 この「伊勢エビール」の場合は、ある種のネタとして、店もお客も楽しんでやっているのですから、そんなに目くじら立てるようなことではないんでしょうけどね。見た目のインパクトは凄いし。そりゃあ、「なんでわざわざ美味しいものを不味くして食べるようなことをするんだ!」とお怒りの方もいらっしゃるのでしょうし、僕も勿体ないなあ、とも思うのですけど。 しかし、この特集を読んでいると「アザラシカレー」だとか「甘口イチゴスパゲティ」とか、「亀ゼリー」とか、誰が一体こんなの売ろうと思ったんだ!というような食べ物って、けっこうたくさんありますよね。イナゴとかハブ酒のような、「とにかく体にいいということで許容されている食品」というのはたくさんありますけど、「伊勢エビール」に関しては、「そんなに健康が気になるのなら、そもそもビール飲むなよ!」という気もするし。 でも、大手メーカーでも、「ピーチ風味紅茶」みたいな「えっ?」と思うような飲み物を開発し、発売してしまうのですから、「味覚」というのは、本当に人それぞれだということなのでしょうね。 ところで、このリンク先の「伊勢エビール」の紹介コメントを読んでみると「体には最高の飲み物です」と書いてあるのです。この「体に『は』」というフレーズが、隠し切れなかった本音なのだろうなあ、きっと。
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