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2005年12月21日(水)
吉岡秀隆さんの「成功」と内田有紀さんの「孤独」と

日刊スポーツの記事より。

【俳優吉岡秀隆(35)と内田有紀(30)が21日夕方、代理人を通して都内の区役所に離婚届を提出した。2人は02年放送の人気シリーズドラマ「北の国から2005 遺言」の共演をきっかけに交際がスタート。同年12月7日、同ドラマの舞台だった北海道富良野市で、雪が舞う中の幻想的な結婚式を挙げた。結婚後、内田は家庭に入り休業していた。だが、吉岡はドラマ、映画に立て続けに出演。長期ロケなどで家を空けることが多く、擦れ違い生活が続き、内田が家で孤独を感じたことが離婚の原因とみられる。内田は11月末に同居していたマンションから引っ越し、今月11日に離婚届にサインした。そして21日、3年間の結婚生活に終止符を打った。】

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 ちょうどお昼ごはんを食べているときに、このニュースを聞いてびっくりしました。不仲だというような噂は聞いたことなかったし。
 先日の渡部篤郎さんと村上里佳子さんの離婚に関しては、「ああ、とうとう離婚したのか…」という感じで、とくに驚きはなかったのですが…
 それにしても、あの幸せそうだった富良野での結婚式から、もう3年なんですね。
 しかし、思い出してみれば、この2人が結婚して内田さんが仕事を辞めて家庭に入るという話を聞いたとき、僕は正直、「えーっ、内田さんのほうが売れてるのに…吉岡秀隆って、『北の国から』が終わったら、もうオシマイなんじゃないの?それで食べていけるの?」と失礼なことを思ったものでした。
 もちろん、僕たちの世代のアイドルであった内田さんを射止めたオトコへのやっかみ成分も大量に含まれていたのですが。
 ところが、吉岡さんは、内田さんとの『北の国から婚』で注目されたためか結婚後は露出が増えて、『Dr.コトー』という新しい当り役にも恵まれました。最近では、映画『3丁目の夕日』も大ヒットしています。そして、この内田さんの「別れる理由」をそのまま信じるとするならば、こうして吉岡さんが売れっ子になってしまったことで2人は「すれ違い生活」になってしまったんですよね。要するに、「内田有紀と結婚したこと」は、吉岡秀隆を役者としてステップアップさせた一方で、「家になかなか帰ってこない男」にしてしまった、ということになるのです。
 結婚した当時の状況ならば、比較的親密な生活を送れるはずだったし、2人とも、そのつもりだったのでしょうに。
 これって、ものすごく皮肉な話です。
 よく、売れる前に自分を応援してくれた人と結婚したのに、成功したとたんにそのパートナーを捨てて他の異性に奔る、なんていう話があります。そういうのって、他人の目でみれば「恩知らず」だとしか言いようがないのですが、当事者にとっては、鎌倉時代の主従関係じゃあるまいし、「御恩と奉公」で結婚生活が維持していけるわけもないのですよね。成功した側からすれば、いつまでも「昔のあなたは…」なんて頭を押さえつけられるより、無条件に自分を尊敬してくれる相手のほうに惹かれるというのも、よくわかりますし。
 「結婚」によって、孤独から解放されるはずだったのに…
 3年間でも結婚生活を送ったことは、人生にとってけっしてマイナス面ばかりではないとは思うのだけれど、やっぱり、結婚って難しいものだなあ、と、僕もつくづく感じました。家で内田有紀が待っていても、やっぱり「仕事」があれば、帰るよりも仕事のほうが大事なのかな、とかね。