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2005年08月26日(金)
驚愕の「涙そうそう巻」

「ファミコン通信 2005/8/19号」(エンターブレイン)の「みずしな孝之のいい電子(314)」より。

【サイン会後の打ち上げは寿司!米どころであり、港のある新潟では、ベトチョイスと思われ!

(ガラガラガラ)「らっしゃーい!!」

ギャグ寿司の店に入ってしまい、これ以上ないバッドチョイス。

・寿司マリーナ
・軍艦ポチョムキン
・み寿司ま新司
・さかい巻
・巻くろうど

えーと…じゃあ、叶姉妹巻き…

「あい!叶一丁!」

「見た目がゴージャスな叶姉妹巻きです!」
(イクラ・ウニ・トロ・金箔)

その他にも「ホールインワン巻」(グリーンにみたてたシソの中にタマ(ゴ)焼、「軍艦ヤンキース」(焼ナス・松の実)など、大爆笑必至のギャグ寿司を御披露(味はふつう)。

沖縄料理好きな僕は、なんとなく「涙そうそう巻」を注文。でも、これのどこが涙そうそう?(具が見えない)


中身が全部ワサビ寿司…】

〜〜〜〜〜〜〜

 この話を読むと、「アボガドでカリフォルニア・ロールなんて、気持ち悪い!」なんて言っていた昔の僕は、いったい何だったんだろうなあ、と思います。いや、「カリフォルニア・ロール」って、新鮮な材料で作れば、けっこう美味しいんですけどね。
 それにしても、僕がはじめて寿司屋に足を踏み入れた二十数年前に比べたら、「巻き物」の種類というのは、だいぶ増えたような気がします。
 「巻き寿司」「鉄火巻」「かっぱ巻」「新香巻」「納豆巻」などの定番は生き残っているのですが、「エビフライ巻」とか「サラダ巻」なんて、昔はものめずらしかったのに、今ではけっこうスタンダードなメニューになっているのです。さきほど挙げた「カリフォルニア巻」みたいな「輸入物」もけっこうありますし。最初に見たときは、「シーチキン巻」ですら、「邪道だ!」と思ったのになあ。
 しかしながら、こういう「ギャグ系の食べ物屋」って、店主のほうはいい気分で「面白いでしょう!」なんて料理を出してくれるのですが、食べる側としては、ちょっと引いてしまうようなときもあるのです。店にひとつやふたつくらい、こういう「面白メニュー」があるのはいいとしても、この店みたいに「あからさまに狙っている店」というのは、「危険だなあ…」と感じてしまうんですよね。珍しいものが、必ずしも美味しいとは限らないし、イクラとウニとトロを一度に巻くより、別々のほうがいいよなあ、と思う人は少なくないはず。まあ、僕が基本的に、食べ物に対して「保守的」であるという面はあるとしても。
 ところで、この「涙そうそう巻」って、最初に読んだときには「こんなのありえねえ!」と感じたのですが、実際にこういう「ワサビ巻き」っていうメニューがある寿司屋もけっこうあるようなのです。「ワサビと海苔とシャリの味がわかる」とかいって、通が注文するのだとか。
 なんだか、居酒屋チェーン店の「ロシアンたこ焼き」(8個くらいのたこ焼きの中に、1個だけタコの代わりにワサビが入っているメニュー。もっぱらパーティーゲーム用)みたいなんですけどねえ。まあ、確かに「涙そうそう」になりますよね、これは。