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2005年03月05日(土)
「プリクラ」から隔離される男たち

河北新報の記事より。

【宮城県利府町のゲームセンター「アミュー仙台利府店」は2001年4月の開店当初から、プリクラコーナーの入り口に「女性専用」の札を下げている。男性の利用は、カップルや家族連れに限って認めている。
 田中大地店長によると、東京では隠し撮りなどの破廉恥行為が頻発し、男性の利用はカップルでも禁止しているところがあるという。

 仙台市青葉区のゲームセンター「クラブセガ仙台」では、女性客から撮影中に隣室の男に携帯電話のカメラで、隠し撮りされそうになったと苦情を受けたことがある。酔った男性が近づくこともあり、男性客には入り口近くのプリクラで撮影してもらうようにしている。
 青葉区のファッションビル「イービーンズ」でプリクラコーナーを運営する「キャンディープリントハウス」も女性限定が原則。

 ただ、男子高校生らのグループが撮影を希望するときもあり、「様子を見て、店員が立ち合って撮ってもらう」(高橋利志子店長)という。
 最近のプリクラは全身撮影が主流で、足元までカーテンで覆われる。店側が衣装を貸し、中で着替えて撮影するプリクラもあり、個室化が進んでいることも規制の背景にはあるとみられる。
 男性の利用規制について、仙台市宮城野区の高校3年の男子(18)は「店側が女性に気を使うことは理解できるが、盗撮防止が目的なら、そんなつもりはさらさらないので心外だ」と納得いかない様子だ。】

参考リンク:プリント倶楽部最新機種(アトラス)

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 そういえば、いちばん最近「プリクラ」撮ったのって、何年前だったかな…僕はこの記事を読んで、そんなことを考えていました。この年になると、ゲームセンターにも行かなくなるし、ましていわんやプリクラをや。
 言われてみると、この間通りかかったショッピングモール内のプリクラがたくさん置いてあるところに、「女性専用コーナー」とか書いてあった、ような気もします。正直、もうどうでもいいんですけど。
 実際、プリクラを現在利用している世代って、10代から20代(しかも序盤)くらいのもののようですし。
 そういえば、プリクラが出はじめの頃というのは、今みたいにデジカメや携帯カメラも普及していなくて、せいぜい使い捨てカメラくらいのものでした。友達同士で集まってお酒でも飲んだときに、何か記念に写真でも…というときには、あのプリクラというのはものすごく便利だったんですよね。使い捨てカメラの場合、撮るのはそんなに苦痛ではないんですが、そのあとちゃんと現像に出して焼き増しして配って…なんていうのはけっこう手間になるんだけど、プリクラっていうのは、その場でハサミで切って分けたりもできますから。でも、そうやって何気ない勢いで撮ったような写真に好きな人と一緒に写って、こっそり大事にとっておいたり、とかね。
 「写真を撮る役の人」がいなくても撮れるというのも、考えてみれば大きな魅力です。

 でも、今やプリクラというのもすっかり様変わりしてしまい(参考リンクをご覧ください)、何かのついでにプリクラ、というよりは、プリクラで普段撮れない写真が撮れるというのがウリになっているようなのです。まあ、普通の写真なら、デジカメでも携帯カメラでもいいわけですから、どうしても「差別化」が必要なのでしょう。そうやって「特別な写真」「プライベートな写真(コスプレみたいなやつとか)」を撮るのは、オープンな空間では難しいということで(実際に「盗撮」なども横行しているということらしいし)、「男性締め出し」という対策が取られているようです。
 メーカー側としても店側としても、そうやって顧客を限定することは、お客さんの分母を減らしてしまうことになるにもかかわらず。「カップルまでダメ」っていうのはいかにも厳しいのだけど、実際は、「そういう盗撮行為に協力してお金を貰う女性」というのもいるらしいですし、「カップルのフリをしている可能性もあるんじゃないか?」ということなのでしょう。

 この「プリクラ」の流通当初は、機械の前にカップルが列を作っており、モテナイ僕としては、なんとかあの機械から恐ろしい心霊写真とかが出てこないものかと呪っていたものなんですけど、今となっては、カップルすら締め出されるほどの女子高生専用マシーンとなっているんですよね。恐るべき、禁断の空間。まあ、ここでは「問題」にされていますが、普通の男は根本的に興味ないとは思いますけど。
 でも、こんなふうに密室化してしまうと、かえって「あの中で何をやっているんだろう?」と必要以上の興味を引いてしまうような気もしなくはないです。

 「プリクラ」かぁ…
 昔は羨ましくて近づきたくなかったけれど、今では怖くて近寄れねえ…