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2005年01月04日(火)
君に「負け犬」を語る資格があるのか!

スポーツ報知の記事より。

【タレントの小野真弓(23)が、日テレ系新春ドラマスペシャル「負け犬の遠吠え」(8日、午後9時)でウエディングドレス姿を披露する。
 30代以上、未婚、子ナシは「負け犬」、普通に結婚して子供がいる人は「勝ち犬」という定義でさまざまな反響を呼んだ酒井順子のベストセラーエッセーをドラマ化。負け犬予備軍の小倉美帆(中越典子)の友人役で、結婚式を挙げる幸せな女性を演じる。
 撮影を終えた小野は「結婚式のシーンを撮影すると、結婚したい気持ちに傾きますね。自分が結婚するときは普通のドレスのほかに、インドのサリーとかいろんな国の民族衣装も着てみたい」とウットリ。「でも、ちょっと心配なのは結婚前にドレスを着ると婚期が遅れるという話。あんまり着てしまうと、どんどん負け犬に近づくんじゃないかなって心配」と乙女心をのぞかせた。
 今は仕事が楽しいので、すぐに結婚はないというが「負けず嫌いな私としては、やっぱり20代に結婚して勝ち犬になりたいな。でも人生を楽しんでいる『負け犬』に実際の自分は近いんじゃないかな」と笑顔を見せていた。】

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 2004年の流行語にもなった、この「負け犬」という言葉、2005年もこのまま使われつづけて、そのうち一般的な言葉になってしまうのでしょうか?
 これはあくまでも僕の感覚なのですが、この「負け犬」という言葉、女性蔑視的であるにもかかわらず、男性の口から出ることは少なくて(いや、そもそもセクハラとか大変ですしね)、同性であるはずの女性、しかも自分が「負け犬」の条件にあてはまる人が自虐的に「私って負け犬だから…」という感じで使っているケースが多いような気がします。もっとも、医者の世界というのは、ストレートで国家試験に合格しても24歳になってしまいますし、卒業して何年かの研修期間中は、結婚どころじゃない、という世界ですから(むしろ、卒業直後に結婚する人のほうが多い)、男女ともに晩婚なのは仕方ないとは思うんですけどね。それで、物心ついてようやく仕事らしい仕事ができるようになったら、もう「負け犬年齢」になってしまうのです(このあたりの事情は、こちらを御覧下さい)。
 でもまあ、23歳の小野さんに「負け犬」にはなりたくない、なんて言われたら、同性としてはかなりムカつくのではないかなあ、と僕も心配になるんですけどね。「負けず嫌い」だからといって、20代に結婚すればいいってものじゃないだろう!とか、年齢で結婚を決めるなんて、なんだか不純だ、という気もするのですが、その一方で、「愛に年齢なんて全然関係ない!」と言い切るには、僕も年をとりすぎてしまいました。考えてみれば、女性の30代独身は「わたしたち負け犬よね」とか自虐ネタにもできるかもしれないけれど、男の場合は、一部の「独身貴族」を除けば、ただうら寂しいだけで、「負けミジンコ」みたいなものなのかもしれないし。

 それにしても、「負け犬」は慣用句だとしても「勝ち犬」っていうのは、なんだかちょっとおかしくないのかなあ。勝っても負けても、所詮犬かよ!とか思わなくもありません。
 本物の犬からすれば、そんな例えに使われて迷惑なだけなんだろうけどさ。