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2004年12月28日(火) ■ |
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僕の上を通り過ぎていった家電たち。 |
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「ITmediaニュース」より。
【三洋電機は12月27日、主婦を対象に実施した「家電意識調査」の結果を発表した。 これによると、「家で一番働き者だと思う家電は何か?」の質問では、洗濯機と答えた人が36%で一番多く、次いで冷蔵庫(23%)、電子レンジ(13%)と並んだ。 「思い出深い出来事があった家電/感動した家電」には、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、食器洗い乾燥機、炊飯器などが挙げられたが、どれかが突出して多いという結果にはならなかった。具体的な思い出の例としては、電子レンジの場合、それで作った料理を家族や友人が喜んでくれたことや、子供といっしょに調理したなど、主婦ならではの視点による答えが多く見られた。 「今年購入した家電と来年購入したい家電」をたずねたところ、今年購入したという割合に対して、来年購入したいという割合が大きく上回ったのは、薄型TV(今年:8%、来年:20%)、DVDレコーダー(今年:14%、来年:19%)、食器洗い乾燥機(今年:5%、来年:13%)だった。 特に食器洗い乾燥機に関しては、すでに使っている人が節水や手荒れの改善、家事負担の軽減などで良さを実感しており、「家族や友人に薦めたくなる/薦められた家電」でも第1位となっている。 同調査は、同社製品愛用者で構成される「ウフ・クラブ会員」から約500人の有効回答を得て集計した。】
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「働き者の家電」かあ… 確かに、あの洗濯機の音と振動は、「がんばってくれてるなあ…」と実感できますし、冷蔵庫も「寒いだろうに、地味な仕事を休まず続けてくれてありがとう」とか思うし、電子レンジも一瞬のうちに温かいものが食べられるようになるのだから、ほんとうに便利ですよね。でも、このアンケート結果からすると、やはり主婦層というのは、「実際に生活や家事の役に立つもの」を評価する傾向があるのかもしれません。まあ、それがなかったら、家事もだいぶ手間がかかるようになりますしね。
ところで、僕がはじめて「感動した家電」は、ビデオでした。ビデオができる(というか、家にやってくる)前までは、テレビ番組は放送されている時間にリアルタイムで観るしかなくて、しかも、一度観たらそれっきり、でした。今から考えたら不思議な話なのですが、当時はそれが当たり前のこと。何日も前から放送予定や時間をチェックしたり、テレビを観るために早く家に帰ったり、塾で観たい番組が観られないと、激しい憤りを覚えたりしていたものです。 そういうわけで、はじめて家にビデオがやってきて、マニュアルを熟読しながらニュース番組か何かを数分間くらい「録画」し、それを「再生」したときの驚きは、当時小学生だった僕には、本当に言葉にならないくらいだったのです。ビデオというのが、小さなタイムマシンみたいに感じられました。 「今やっていたテレビが、何度でも観られるなんて!」と。 それはそれで、当時はレンタルビデオもない時代でしたし、ビデオ化されているソフトも少なく、1万円以上もするという状況だったから、「録りたい番組を録り損ねたときの落胆」というのも、ものすごいものだったりしましたけど。 でも、考えてみれば、そういう一喜一憂みたいなのは、「別に録画に失敗しても死ぬわけじゃない」ですから、主婦たちの「生活がラクになった」という実感とは、ちょっと違ったものなのかもしれませんね。 それにしても、僕の周りの男たちには、「なくてもできることが、より効率よく、ラクにできるようになる家電」よりも「いままでできなかったことが、(たとえちょっとめんどくさくても)できるようになる家電」を愛する人が多いのです。
ところで、このアンケートの中には、パソコンは選択肢として含まれていなかったのでしょうか?単にランクインしなかっただけなのか、それとも、三洋電機がパソコンを製造していないから、「家電」のアンケート対象から外したのか。 ビデオだって出始めのころは、好事家が買う趣味の機械だったのだから、そろそろ、パソコンも「家電」になりつつあるような気もします。
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