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2004年12月16日(木)
「ゆり子」と「ひかり」という姉妹の意外な軌跡

スポーツニッポンの記事より。

【女優の石田ゆり子(35)がデビュー17年目で初めて妹・ひかり(32)と対談をした。18日に幻冬舎から発売する責任編集本「セ・ジョリ」で実現。「石田姉妹って呼ばれるのは嫌だった。だから頑(かたく)なに一緒の仕事はしなかった」と女優姉妹ならではの思いを吐露。頑固オヤジとして有名な父、二郎さん(63)からの手紙も初公開するなど心温まる内容になっている。
 10代の頃から芸能界を歩いてきた石田姉妹。ともに30代を迎え、姉は女優として、妹は妻、母として別々の道で充実した日々を送る中、初の対談が実現した。
 対談を行ったのは今夏。ひかりは第2子のおめでたが分かり、おなかもふっくら。ゆり子は映画「北の零年」のロケなどで大忙しの日々と、2人の「現在」を象徴するタイミングだった。
 芸能界に入る以前から、ピアノ、水泳など「とにかく、ずっと同じことをして育てられた」と明かすなど幼少時代から振り返り、3歳の年の差がいつの間にか縮まって今では「姉も妹も関係ないって思えるようになった」(ゆり子)と告白。特に「姉の肩書がつくと、いい子でなければいけない気がした」というゆり子は「“石田姉妹”って呼ばれるのは嫌だった。だから頑なに一緒の仕事はしなかったし、一緒にインタビューなんて絶対に受けたことがなかった」とこれまでの思いを吐露。「でもお互いに30歳を過ぎて、面白いかもって思った」とデビュー17年目で実現した初対談の理由を明かした。
 ほかにも結婚観、男性観など語り合い、出版元いわく「最初で最後」の対談。涙もろい頑固オヤジとして知られる名物パパ、二郎さんからの手紙も初公開しており、姉妹から親子のきずなまで考えさせてくれる内容に仕上げている。
 ゆり子は、この本の名ばかりの「編集長」ではなく、自分で取材に行き、ゲラ作業まで行った。成熟した女性のライフスタイルをさりげなく提案しており、姉妹対談もその中の1つ。暮らしにかかわる、うれしい情報やアイデアも豊富で、かなりのラツ腕編集者!?】

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 「頑なに一緒の仕事はしなかった」そうなのですが、僕は以前、ふたりが一緒に写真集を出していたような気がするのですけど…まあ、それでもこのふたり、「ゆり子・ひかり姉妹」がテレビの同じ画面の中にいる姿は、観たことがありません。僕はふたりのコアなファンではないので、そういう機会が全然なかったのか?ということは、明言できないんですが。

 この2人に関しては、まず、妹・ひかりさんのほうが、10年前くらいにドラマ「あすなろ白書」の園田なるみ役で大ブレイクしたという記憶があります。あのドラマが放映されていたころ、僕は大学4年生で、ちょうどドラマの登場人物たちと同世代だったものですから、シンクロしてみたり、「こんな、『あすなろ会』なんて、ありえない!」とか画面に向かってブツブツ言ったりしながら、ずっと観ていたものです。そういえば、このドラマ、キムタクが取手君役で役者として大人気になった作品でもあるんですよね、ああ懐かしい。
 あのころの石田姉妹のイメージというのは、おとなしくて上品な感じの姉・ゆり子さんと、活発で親しみやすい感じの妹・ひかりさん、でした。ゆり子さんのほうは「お嫁さんにしたい芸能人」の上位を毎回争っていて、「お姉さんのほうは、仕事に生きるっていうより、早く結婚して引退してしまいそうだなあ、妹のほうは、仕事に燃えてそうだけど」とか、考えていたんですけどねえ。
 実際は、「良妻賢母型」と思われていた姉のほうは35歳の現在でも独身(まあ、過去にはいろいろあったみたいではありますが)で、「結婚より仕事」という雰囲気だった3歳年下の妹(最初のころは、ひかりさんのほうが売れてましたし)のほうは、結婚して、もう子供もいらっしゃいます。そういう意味では、このふたりが辿ってきた「美人姉妹の軌跡」というのは、人生なんて、傍からみたイメージ通りには、なかなかいかないものだなあ…なんて考えさせられるものではあるのです。僕の10年前の「イメージ通り」なら、2人の立場は逆になっているはずだったのに。
 確かに、僕の周りでも、「良妻賢母型」だと思い込んでいたのに、いつのまにか仕事にのめりこんでしまった人もいれば、「仕事に生きる」と言いながら、アッサリ結婚して、子育ての間にパートタイムの仕事をやっている人もいます。それは、どっちが正しいとかそういうのではないのですが、「意外だなあ」と感慨深いことも多いわけで。
  それにしても、こうやって常に比較されていること自体が、この2人にとっては苦痛だったんでしょうね。身内なだけに「負けたくない!」という意識は一層強かった面もあるだろうし。

 僕は最近、テレビで石田ゆり子さんを観ていると、「なんだか、石田ひかりに似てきたなあ」と感じることがあるのです。ひかりさんも、少し「お姉さんに似てきた」ような印象もあるし。
 そういうのをお互いに「姉妹なんだから、しょうがない」と受け入れられるのに、これだけの時間がかかった、ということなのかな。

 それにしても、このふたりについて考えてみると、「ほんとに、先のことなんて、誰にもわからないよなあ…」とつくづく思うのです。