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2004年11月14日(日) ■ |
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謎のコカ・コーラ大国・日本 |
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時事通信の記事より。
【米清涼飲料最大手、コカ・コーラの中国市場復帰から今年で25周年を迎えたが、この間に中国国内で1日1000万缶強、総計1000億缶のコーラが飲み干されたことが14日までに分かった。北京五輪が開催される2008年までに中国は日本などを抜き、米国、メキシコに次ぐ世界第3のコーラ市場になる見通し。華僑向け通信社・中国新聞社などが伝えた。】
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最近何かと日本との軋轢が多いように感じられる中国なのですが、あれだけの人口を有する国でもありますし、豊かになればコカ・コーラの消費量が上がってくるのは、当然のことだと思われます。僕は逆に、「日本がまだコーラ大国であること」のほうに、むしろ違和感を感じたのです。 コカ・コーラ社のサイトによると、【大正3年(1914年)に出版された詩人・高村光太郎の処女詩集<道程>のある作品には、早くもコカ・コーラの名が見られます。しかし、日本でコカ・コーラの製造販売が本格的に始まったのは昭和36年(1961年)のことです。】とありますから、日本人の口に入るようになって90年以上は経過していますが、日常的に飲まれるようになってからは、半世紀にも満たない、ということでしょう。確かに、僕が小学生だった25年くらい前には、コーラというのは珍しい飲み物ではなかったけれど、子供にとっては、「御馳走の範疇」だったような気がします。あの炭酸も、慣れるまでは鼻がツーンとしたりして、そんなに美味いとも思えなかったのですが。 それに、当時は「歯が溶ける」なんてさんざん言われていたものだし。
今では、僕が大人になって自由に使えるお金ができたこともあり、コーラはたやすく買える飲み物になりました。でも、実感として、コカ・コーラは相変わらずものすごく有名なのですが、「コカ・コーラを飲んでいる人」というのは、そんなに多数派ではないような印象があります。 けっこうみんな「甘すぎるから」とか「カロリーを考えて」とかいうことで、日常的にはお茶やコーヒー(カロリーを考慮するのであれば、加糖の缶コーヒーというのは、あまり解決にはならないんですけど)を飲んでいる人のほうが、多いのではないでしょうか? それでも、こういう話を聞くと、日本自体が「清涼飲料水大国」なのか、コーラマニアみたいな人が、日本のどこかで大量消費しているのだろうか?などと考えこんでしまいます。いったい誰がそんなにコーラを飲んでいるのだろう? 大人になって考えるに、コーラって、アルコールが飲めない状況でのビールの代わりのような気もするんですけどね。
コカ・コーラ、マクドナルド、ミッキーマウス。アメリカ文化というのは、政治的な信条を超えて、「世界帝国レベル」に達しているのかもしれませんね。それが、「人種にかかわらず、美味しいと思える味」なのか、コマーシャリズムの成果なのかは、正直僕にはよくわかりませんが。
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