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2004年08月30日(月)
「恨まれるマスコット」と「愛されすぎるマスコット」

共同通信の記事より。

【プロ野球、北海道日本ハムファイターズのマスコット「ブリスキー・ザ・ベアー」(愛称B・B)が、球団の公式ホームページの書き下ろしコラムで、一部の心無いファンによるいたずらの悩みを打ち明け、「僕たちマスコットにだって人権がある」と訴えている。
 コラムは8月23日から掲載。頭や体を強くたたかれる、言葉の嫌がらせなどは日常茶飯事で「信じられないのは子どもばかりではなく、いい年をした大人にも多い」と嘆いている。大人の女性に、背中のファスナーを開けられそうになったこともあったという。
 B・Bは行為の悪質化を危ぐする一方で「できる限りファンとの距離の近いマスコットであり続けたい」と願う。そして「笑顔の向こうには、あなたたちと同じような感情があるという事を忘れないでほしい」と呼び掛けている。】

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 マスコットも大変だ、という話なのですが、確かに、ああいうマスコットって、イタズラの対象になりやすいみたいです。ただでさえちょっかいを出されやすいのに、野球チームのマスコットだったりすると、チームの成績や試合内容が悪買ったりした日には、まさに「ストレスの捌け口」になってしまうことも多いようですし。
 本心としては、選手たちを殴ってやりたいとか思うのでしょうが、さすがに警備もあるし、だからといってその辺にいる一般の人に手を出したりすれば警察沙汰。ということで、「ちょっかい出されるのも給料のうちだろ!」と、こういったマスコットに対して、八つ当たり行為が絶えない、というわけです。「顔が見えない」っていうのは、こういうときの罪悪感を軽くしてしまうんでしょうね。

 ところで、このマスコットといえば、僕が知るかぎり最も悲惨な目にあっているのは、この「ターフィー君」だと思います(ちなみに、今の「ターフィー君」は2代目)。彼がどうしてそんな酷い目に遭い続けているかというと、それは、公営ギャンブルの雄である「中央競馬」のマスコットだから。
 要するに、「命の次」を失いまくった人々は、この「にっくき競馬場の犬」(馬だけど…)ともいうべきマスコットのターフィー君に、憤りをぶつけていくわけです。
 ドツキ、はたき、蹴りなど、その「ファン(?)の暴挙」は、多岐多様にわたるのです。
 お金がかかっている「鉄火場」ですから、ターフィー君への仕打ちは、そりゃあもう「マナーが悪い」なんてものじゃないのだとか。
 ちなみに、先代ターフィー君はこんな感じですから、2代目が妙にかわいいキャラクターになったのは、目の敵にしてくるファンの敵愾心を少しでも抑えたい、という願いのあらわれなのかもしれませんね。

 まあ、いずれにせよ、本当の「責任者」は、マスコットの中になんかいないわけで、そういう「捌け口」になってしまう中の人って大変だなあ、とつくづく感じてしまいます。
 「それも仕事のうち」と言えなくもないですが、やっぱり、それにも限度があるでしょうし。
 みんなに愛されるかわりに、僕のようなオッサンにもハグしないといけない某●ッキー●ウスの中の人なんかも、それはそれでキツイだろうあ、なんていう気もするんですけど。