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2004年07月27日(火) ■ |
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もう、レンタルすら面倒になってしまった貴方へ |
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共同通信の記事より。
【総合商社の双日は27日、1週間に限って視聴できる映画やアニメーションのDVDソフトを、525円で子会社の「イービストレード」(東京)が国内で初めて発売すると発表した。 通常2000−3000円するDVDを、レンタル並みの格安で購入でき、返却などの手間がいらないのが特長。 来月4日から関東地方1都6県と山梨県内のコンビニ「am/pm」の一部店舗で販売。将来はガソリンスタンドや書店でも扱うようにし、2007年度で30億円の売り上げを目指す。 購入後、電子メールを使って取得したパスワードをDVD再生機で入力すると1週間視聴できる。315円払えば、さらに1週間延長できる。 当初は香港映画の「少林サッカー」やアニメ「新キューティーハニー」など5作品を販売。1カ月ごとにタイトルを入れ替えて固定客を増やす考えだ。】
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そういえば、最近レンタルビデオ店に行かなくなったなあ、なんて、僕はこの記事を読みながら考えていたのです。 僕にとってレンタルビデオ、レンタルCDが身近になったのは、大学に入ったときからですから、今から15年くらい前、ということになります。 それまでにも、当時はイリーガルな雰囲気を漂わせていたレンタルレコード店に行ったりはしていたのですが、僕がひとり暮らしを始めて自由時間(というか、暇な時間と言ったほうがいいかも)が増えたため、必然的にレンタルビデオ店を利用する時間は増えました。もちろん同級生や部活の人たちと一緒に観たりもしましたし。 それまでは、「観たくても映画館で観られなかった映画は、テレビで放映されるまでひたすら待つ(そして、それを録画する)」、もしくは、1本1万円以上もするようなビデオを買うしかなかったわけですから、この「レンタルビデオ」というのは、本当に革命的な娯楽だったのです。 いつでも好きなときに、好きな映画が観られる、なんて、いい時代になったものだなあ、とつくづく思ったものでした。「レンタル中」の札にガッカリさせられることはあったにしても、仕方なく借りたちょっと古めの映画が「当たり」だったりするという楽しみもありましたし。 もっとも、当時の僕の周りでは、「1泊2日で500円」くらいの価格設定が標準でしたから、けっして「ものすごく安い娯楽」でもなかったのですが。 それでも、レンタルビデオのおかげで観られた映画というのは、けっこう多かったような気がします。
でも、僕はこの数年間、ビデオをレンタルした記憶がないのです。 ひとつは、引越しをしたあと、引越し先の土地で新しくレンタル会員になるのがなんとなく面倒だったこと、そしてもうひとつは、「返しに行くのが手間」なことです。 今はセルDVDもびっくりするくらい安くなりましたし、何の生産性もない「借りたものを返す」というだけの行為のために、時計を気にしながらレンタルショップに行くというのは、なんとなく気が進まなくなってしまうのです。もちろん、余裕のあるときは、返しに行って、また新しいのを借りてくればいいのですが、「何日までに返さなきゃ!」というのは、けっこうプレッシャーだったりもするんですよね。 ネットと本があれば、「暇だなあ」なんて感じる時間もあんまりないし。
というわけで、レンタルビデオから疎遠になっている僕としては、この商品は魅力的ではあるのです。「返しに行かなくてもいい」というだけで、かなりプレッシャーは軽減されますし。もっとも、「1週間経つと観られなくなる」というのは同じことなんですけどね。 「延滞料金」の恐怖から解放されるだけでも、だいぶ違うかな、なんて。 でも、この商品、ちょっと気になるところもあるのです。 それは、観られなくなったあとのDVDって、空DVDになるわけでもないでしょうから、すごく勿体無い気持ちになるし、邪魔にもなるのではないかな、ということ。 そして、もうひとつはそのラインナップです。 僕が本屋とかレンタルビデオ屋に行くのは、「商品を買う」ことだけが楽しみなのではなくて、本やビデオが並んでいる棚を見て、今ヒットしているものとか、棚の隅に潜んでいる、自分にとっての「掘り出し物」を探すという楽しみもあるのです。 実際に、コンビニでも買えるようなベストセラーや週刊誌だけ買う客が、かえって探すのが面倒なのではないか?と傍目では感じるような大きな書店でそれらの本を買うのは、きっと「ウインドウショッピング」みたいな要素も含まれているのでしょうし。 同じ「少林サッカー」を手にするのでも、「たくさんの中から選ぶ」のと「選択肢がほとんど無い」のとでは、やっぱり、何か違うのです。
それにしても、映画というのが身近になるにつれ、その「ありがたみ」みたいなものって、薄れてきているような気がしませんか? あまりに忙しいと、「誰かこのDVD、僕の代わりに観ておいて!」とか思うことすらあるのです。
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