|
|
2004年05月27日(木) ■ |
|
そして『伝説』へ… |
|
読売新聞の記事より。
【東京都大田区立中学校の放送室を占拠し、授業を妨害するなどしたとして、警視庁少年事件課は26日、同区在住の都立高校1年生(15)ら少年10人(15―16歳)を建造物侵入と威力業務妨害などの疑いで逮捕したと発表した。うち2人の少年は、教師らに暴力をふるって教室のカギを奪い取ろうとした強盗未遂容疑などでも逮捕された。
調べによると、少年らは同中学の3年生だった今年3月12日昼ごろ、校舎2階にある放送室に侵入し、校内放送を使って約5分間に渡り、映画「バトルロワイアル」のテーマ曲を流しながら、「皆さんこれから殺し合いをしましょう」などと暴言を繰り返し、授業を妨害した疑い。
少年らは、動機について、「卒業する前に、これ以上ないと言われるような伝説を作りたかった」などと供述している。
少年らに暴行を受けた教師の1人は、肋骨を折る全治3週間のけがを負った。】
〜〜〜〜〜〜〜
「♪伝説の少女になりーたいー」という歌を観月ありささんが若い頃(と言っては失礼?)歌ってましたねえ。みんな、そこまでして「伝説の人」になりたいんだろうか?
ちょうどお昼どきに、僕はその場にいた先生たちと、不謹慎ながら苦笑しつつこのニュースを観ていたのです。 僕はコレに対して、「ああ、尾崎豊の世界だなあ」と内心イメージしていたのですが、僕より一回りくらい上の先生は「まるで『金八先生』みたいだねえ」とコメントして、僕よりちょっと若い先生は「やっぱり公立中学って怖いですねえ」と呟きました。で、本人たちは、映画「バトルロワイヤル」の模倣のつもりだったみたいですね、この放送室占拠事件。
しかし、「伝説作ってやる!」なんて息巻いて、先生に大怪我させてまでやったことが【映画「バトルロワイアル」のテーマ曲を流しながら、「皆さんこれから殺し合いをしましょう」などと暴言を繰り返し、授業を妨害した】という、映画の猿真似なのですから、正直「バカだなあ」としか言いようがありません。どうせ放送室を占拠するのなら、もっと面白いアイディアは無かったのだろうか?なんて、ちょっと残念に思ったりもするのです。 正直、彼らが先生を大怪我されたりせずに放送室を占拠してなんらかのオリジナルのメッセージを流すだけなら、僕はあまり嫌悪感を感じなかったでしょうし。若いなあ…と思うくらいで。
まあ、彼らのやったことは「バカな中学生伝説」として、その学校では語り継がれること間違いないのですから、そういう意味では目的は達したのかもしれませんが、それにしても、こうやってそれぞれの世代にこの「伝説軍団」の行動にマッチする映像の記憶があるわけですから、映画やドラマや歌の世界では、こういう行為が「カッコいいもの」として賞賛されてきた、という愚かな歴史があるような気がします。実際に起こってみれば、こんなにバカバカしい感じしかしないことなのに。 「折り目正しい若者の物語」だけでは面白くないのは確かだけどねえ。
|
|