初日 最新 目次 MAIL HOME


活字中毒R。
じっぽ
MAIL
HOME

My追加

2004年04月01日(木)
アクセス数から、サイトの現状を考える。

「ホームページのアクセス数を確実にアップさせる112のコツ」(岡崎久美著・エムディエヌコーポレーション)より。

(「ヒット数をもとに、サイトの現状とこれからを考える」という項目から)

【1日にどれぐらいのアクセス数があれば、成功と言えるのでしょうか。サイトのテーマによって、満足できる数字は変わってきますが、以下に一応の目安を挙げておきます。

・1日10ヒット以下
  内容の良し悪し以前に、サイトの存在が知られていません。「プロフィールと掲示板だけ」などでなく、メインの内容があり、更新もしているなら、もっと増えてもいいはずです。まずは、サイトに合ったジャンルの検索エンジンへの登録から始めてはどうでしょうか。

・1日10〜25ヒット
  そこそこ告知活動ができています。ただ、他のサイトと内容的に差がないため、訪問者が集まらない状態です。アクセスを集めているほかのサイトを参考にしつつ、自サイトならではのコンテンツを増やしていきましょう。

・1日25〜50ヒット
  告知活動が進み、内容もできてきて、軌道に乗り始めました。

・1日50〜100ヒット
  訪問者のニーズのある情報を、うまく発信できています。

・1日100〜200ヒット
  ここまできたら、優良サイトとして世間に評価されたと考えていいでしょう。

・1日200ヒット以上
  多くのサイトで紹介され、訪問者が訪問者を呼んでくれる状態です。】

〜〜〜〜〜〜〜

 せっかくのエイプリルフールなので、ちょっと生臭い話など。
 「個人サイトは、1日50ヒット、年間2万ヒットで成功の部類と言われている」と著者は書かれていました。何年か前に読んだ本には、「1日30ヒット、年間1万ヒット」という記載があった記憶がありますから、ここ数年でのネット人口の増加もあって、「成功の基準」というのも、少しレベルアップしたみたいです。
 たぶん、この新年度から、新入生・新社会人になったのを機にサイトを始めようという人たちがたくさんいるでしょうし(さすがに今日早速、というのは厳しいかもしれないけど)、こういう具体的なデータというのは貴重なものだと思うのです。
 サイトをやっていると、本当に「アクセスしてもらうというのは、本当に難しいことだ」ということを実感することが多いのです。よほど奇抜なコンテンツや強力な「人脈」がなければ、普通、できたてのサイトを訪れてくれる人はほとんどいません。「面白い」「面白くない」以前に、「知られていない」わけですから。僕のようなネット依存症の人間でも、1日に新しいサイトをいくつ観ているだろう?なんて考えると、正直なところ、おなじみのサイトを回るだけで手一杯でもあるのです。まずは、知られないとどうしようもないわけで。

 できてすぐの個人サイトというのは、ウミガメの卵みたいなものです。大人のウミガメになってしまえば、ちょっとやそっとのことではビクともしませんが、卵のうちはとてもはかなくて弱くて、ちょっとした刺激や環境の変化などで、すぐに命を落としてしまいます。
 こうしてこの文章が誰かに読まれているというのは、まさに偶然(と少しの努力)の産物であるわけで。ほんと、「人が人を呼ぶ」という状況になってしまえば、昔の自分を忘れて、一生懸命宣伝している人たちのことを「みっともないなあ」なんて思ってしまいがちなものですし。

 僕も日頃自分が観ているサイトと比較すると「うちは閑散としてるよなあ」なんて寂しくなることもあるのですが、考えてみると、「僕が観ている」という時点で、けっこう世に知られているということなんですよね。だから、そういうサイトと比較すること自体が間違っているのでしょう。

 個人サイトというのは、ツボにはまる人にとっては、すごく楽しいものだと思います。
 でも、その一方で、「大人のウミガメ」になる道はけっこう厳しかったりもするのです。
 「誰も来なくても続けられる」という人は、そもそも、紙の日記帳に書けばいいものね。

 実際、アクセスの多さと内容は短い期間で比例するものではなくて、例えば僕が別の名前で他のレンタル日記スペースで、この「活字中毒R。」と全く同じようなことを書いても、誰も見に来てくれないでしょう。
 人が来ないのは「内容」だけじゃないのです。
 みんな最初は「卵」だったわけだし。

 なんとか、その辛い「卵の時期」を乗り越えて、面白いサイトが大海にたくさん姿を見せてくれることを心より願っております。
 まあ、「大人のウミガメには大人なりの辛さがある」のも、一面の真実なのですが。