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2004年02月23日(月) ■ |
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小泉さんと永瀬さんと「永遠ならざる愛」と。 |
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スポーツニッポンの記事より。
【俳優の永瀬正敏(37)女優の小泉今日子(38)夫妻が22日、都内の区役所に離婚届を提出した。2人は95年2月22日に結婚。この日は9回目の結婚記念日だった。深夜になってそれぞれが自身のホームページで離婚に至った経緯を報告。小泉は「夫婦であるという関係が、時に私達を不自由にさせてしまった気がする。今回のことはお互いが自由に生きるための決意」と心境を明かした。
小泉は深夜になって公式ホームページ上で「私、離婚しました。(結婚と)同じ日にそれぞれの新しい人生を生きることに決めました」とファンに報告。「心配してくれた人たちもいるかもしれない。でも決して悲しい報告と受け止めないでほしいの。9年間の結婚生活の中で私も永瀬くんもたくさんのことを学び、出会う前の私達よりも人間として確実に成長し合えたと言える自信があるから」と、永瀬と結婚したことに悔いはないことを強調した。
2人は、93年5月にファッション雑誌の対談で知り合い、すぐに意気投合。95年2月22日にゴールインしたが、数年前からすでに不協和音が伝えられていた。小泉が東京・世田谷区の自宅マンションから引っ越し、別居生活に突入してから1年半。その結論が、結婚10年目を迎えたメモリアルデーでの終幕。斬新さと古風さが同居した、感性あふれるカップルらしい選択だ。
結婚後は「家庭を第一」に仕事を続けてきた小泉だったが、3年前から徐々に映画、テレビ出演などが増えてきた。
小泉は離婚の原因については「人生の中のある時期、私達は一緒に生きる必要があったと思う。その時間があったからこそ、今の私たちがいるのです。ただ、そのために家庭を築くということを忘れがちだったかもしれません。夫婦であるという関係が、時に私達を不自由にさせてしまったような気がします」と明かしている。】
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「斬新さと古風さが同居した、感性あふれるカップルらしい選択だ」というのは、あまりに美化しすぎな印象もありますが… 「芸能人カップル、また離婚かよ」というような半ば当然の出来事のような印象もありますしね。 この2人の場合、「離婚は秒読み」というような報道が再三なされていたし、周りにも「覚悟ができていた」という面もありそうですけど。 仲が良い夫婦として知られていた2人で、公私ともに良きパートナーだったはずなのに。
この2人の離婚理由については、おそらく公式コメントに出されているようなキレイ事ばかりではないと推察するのですが、それはそれとして、2人とも「結婚したことに後悔はしていない」とコメントされているのを読んで、僕は「結婚」って何だろう?とか考えてしまったのです。
一般的に、結婚というのは、「永遠の愛」を誓った関係というように定義されていると思うのですが、本当に「永遠の愛」なんていうのが存在するのかな?なんて。 僕は、「付き合って一週間で別れた」なんていうカップルを内心バカにしています。「そんなんだったら、付き合う前に考えろよ!」って。 3年間の結婚生活で別れた夫婦に対しても同じ。 今回の小泉さんと永瀬さんんは9年間の結婚生活を過ごされたわけですが、やっぱり「芸能人カップルなんて、こんなもんだよ。よくもった方なんじゃない?」とか思ってもいるのです。 そして、一生を「添い遂げた」老夫婦に対しては、ひとつの理想像として、賞賛の念を禁じえないわけです。
でもなあ、本当に「永遠の愛」なんてあるのかなあ… 30年生きてきて、そんなことを思うことも多いのです。 少なくとも20歳のカップルの「愛」と70歳の老夫婦の「愛」というのは、必ずしも同じものではないような気がしますし、死ぬまで添い遂げた夫婦だって、もし彼らが100年、あるいは1000年夫婦をやっていたら、いつかは「愛の終わり」が来るのではないか、とか。 要するに、「永遠の愛」なんてのは、この世に存在しないもので、「死」と「愛の終わり」のどちらが早いか、ということだけなのではないか、なんて。
そう考えると、2人が「9年間の結婚生活に悔いはない」と(もちろん、いいことばっかりじゃなかっただろうけど)言っているのは、確かに真実なのだと思いますし、長短にかかわらず、そういう時間を共有できたことは、けっして不幸なことではなかったんだろう、とも感じるのです。 どうせ「永遠」なんて無いのなら、3日と1年と50年は、そんなに違いはないのかもしれない。
ああ、でもあんまり短いと、本人たちにとってはどんなに密度が濃い時間だったとしても「何やってるの?」という気になるんだよなあ。 長かったら長かったで、「いまさら別れなくても…」とか思うし。
このふたりの場合、子供がいない分、話が複雑にならなかった面もあるのでしょうね。もし子供がいたら、それはそれで、また2人の関係も変わっていたかもしれないし…
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