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2004年02月09日(月) ■ |
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「エイリアン vs プレデター」の悪趣味な愉しみ方 |
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サンケイスポーツの記事より。
【伝説的2大SFキャラクターの“激突映画”「エイリアンvsプレデター」が今秋、日本で公開されることが決まった。全米では8月に公開される。極秘裏に製作が進んでいるが、“映画史上最大の対決”はスタイリッシュで激しいアクションものになりそうだ。
究極のバトルムービーが、早ければ秋にも日本に上陸する。
この夢の対決企画は、10年以上前からハリウッドや映画ファンの間では注目の的になっていた。1990年公開の「プレデター2」で、全く接点がないはずのエイリアンのがい骨が、なぜか飾られている場面があり、「なぜエイリアンのがい骨が?」と評判に。その頃から「エイリアンvsプレデター」製作のウワサが流れていた。
ストーリーの詳細は不明だが、古代にプレデターとエイリアンがピラミッドで戦う儀式があり、一度は双方とも絶滅。時は流れて、現代にそのピラミッドが南極大陸で発見されたことから、全人類を巻き込んだ両者のバトルが再燃する−といった話の流れのようだ。
人類はどうなるのか、そして、どちらが勝つのか。配給元の二十世紀フォックスは、「本格的なアクションホラーとなることは間違いありません」と太鼓判を押す。これは、曙vsサップ以上の注目の戦いとなる!】
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「エイリアンvsプレデター」って、この映画が初耳じゃなくて、どこかで聞いたことがあるなあ、と思っていたら、もう既にゲームになっているんですね(参考リンク:「エイリアンvsプレデター2(カプコン公式サイト))。 しかし、ゲームだったら、プレイヤーの腕で勝ち負けが決まるからいいものの、こういう大物同士の勝負というのは、なかなか勝ち負けがつけにくいのが世の常。負けたほうのファンからは、「負けるはずが無い!」とクレームがつくことが多いでしょうし、今後のキャラクターのイメージにも関わってきますから。 曙vsサップのように実際に戦うわけにはいかないだろうし、まさかプロレス的に「両者リングアウトの結末」というわけにもいかないでしょうし。
子供の頃、「東映まんがまつり」で、「対決!マジンガーZ vs グレートマジンガー」という映画を観たことがあります。そのタイトルを見たときは、「あの2大ヒーローが闘うなんて!」と期待していたのですが、実際の映画では、単に2機が協力して敵をやっつける、という内容で、ひどく失望したのを覚えています。全然「対決」してないよ…って。 「対決!ルパン対ホームズ」なんてのもありました。これは実際に名探偵ホームズと怪盗ルパン(1世です、ちなみに)が対決するというもので、どちらが勝つか楽しみに読んだ記憶があるのですが、結局は、ルパンのトリックをホームズが見破るのですが、ルパンは華麗に逃げ去っていく、という内容。これを書いたのは「怪盗ルパン」の方の作者、モーリス・ルブランでしたから、ややルパン寄りの内容ではあったのですが、決着つかず、という感じの結末だったのです。 まあ、それは子供なりに、「どっちかを完勝させるわけにはいかなかったんだろうなあ」なんて納得はしたのですが。
こういう「大物同士の対決」という作品には、「ゴジラvsキングギドラ」みたいに、善悪ハッキリしているもの以外は、明確な結末はつけにくいですよね、きっと。 今回もおそらく、「痛み分け」というような結末になりそうな予感がするのですが、それはそれで、どんな「落としどころ」に持っていくか、なんてちょっと意地の悪い愉しみ方もあるのかもしれません。 「ジェイソンvsフレディ」より、大規模なバトルになるでしょうし。
ゲームや現実と違って、「シナリオが決められる」というのは、難しいところもあるのかもしれないですね。ゲームや現実なら、「そういう結果になったんだから仕方がない」のですが。 万が一、リアルワールドで、エイリアンとプレデターが戦ったりしたら、それはそれで人類にとってはいい迷惑でしょうけど。
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