|
|
2004年02月07日(土) ■ |
|
三谷幸喜と白井晃の「幸せな関係」 |
|
「面白さのツボ!三谷幸喜の全仕事」(別冊宝島936・宝島社)より。
(三谷幸喜さんについて、三谷作品に多数出演している俳優・白井晃さんのインタビューより)
【インタビュアー:三谷さんとプライベートでお会いになったりするんですか? 白井:ないです、いっさいないです!仕事という形のなかだけでの信頼感というのかなぁ……、僕がそういっていいのかわかりませんけど、その関係だけですね。でもそれはそれで、なんか気持ちいいなあと思うんですよね。】
〜〜〜〜〜〜〜
僕の日本人的な感性からすると、「いやあ、あんまりないですねえ」くらいで言葉を濁しておけばいいのに、「ないです、いっさいないです!」なんて「!」までつけられてしまうと、本当に白井さんはキッパリとこの言葉を口にされたんでしょうね。まあ、インタビュアーの印象も含まれているのかもしれませんが。 白井さんは、「王様のレストラン」や「H・R」、ミュージカル「オケピ!」など、三谷作品に多数出演されていて、付き合いも長いのですから、多少なりともプライベートな付き合いもあるのではないか、なんて僕は思っていたのです。 普通の会社(病院という職場でも)においては、やっぱり、「仕事仲間は仲が良くないといけない」というような、一種の脅迫観念みたいなものってないですか? 「飲み会も仕事の一部」みたいな。 確かに、そういうプライベートな(はずの)席でいろんな人と仲良くなっておくと、仕事が円滑に進んでいく面はあると思うのです。やっぱり、ちょっとした頼みごとをするのでも、面識がある人のほうが頼みやすいし、相手だってそれは同じでしょう。 あまり馴れ馴れしくされるのも困りものですけど。
最近「付き合い」に疲れがちの僕は、この白井さんの言葉を「羨ましいなあ」なんて思ってしまいます。こういうのは、どちらか一方だけ「仕事だけのつながり」を求めているのでは成り立たず、お互いの望む距離感というのが一致すればこそですし、もちろん、三谷さんが白井さんの実力を高く買っていればこそ。
その一方で、三谷さん、「いっさいないです!」とまで言われると、ちょっと「オレって嫌われているんじゃないかなあ…」なんて感じるのではないかと、ちょっと心配でもあるんですけど。 まあ、そんなふうについ考えてしまう僕は、今日も「付き合いの悪いヤツ」と言われることを恐れて、みんなと酒を飲んではしゃいでいるのです。 「なんか違うよなあ」なんて思いつつ。
|
|