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2004年01月28日(水)
「カメキック」が私の恋のツボ!

「週刊プレイボーイ・2003年7月30日号」の記事「宮藤官九郎のビガパン!」(宮藤さんと女性芸能人との対談)より。

(この回は、「スケバン刑事」で一世を風靡した、浅香唯さんとの対談)

【宮藤:ヘンだよ。芸能人とは付き合わないし、両思いになると「いやじゃー」って引いちゃう女とどうやって付き合えるわけ?どうして落ちるわけ?
 浅香:彼がビデオカメラ持ってて、貸してって言ったら家に届けてくれたの。
 宮藤:おお!そこで押し倒されたと。(あるいは逆)
 浅香:違う。私、その時、ファミコンやってたの。『スーパーマリオ』。
 宮藤:はは〜ん。ゲーマーなんだ。
 浅香:そしたら「増やしてあげようか」って言われて。
 宮藤:ああ、マリオをね。
 浅香:カメキックで100アップしてくれて。それで恋心が芽生えたの。
 宮藤:はあぁ〜!?
 浅香:そこが私の恋のツボだったんです。
 宮藤:わっかんねえよ!】

〜〜〜〜〜〜〜

 これを読まれている若い方はご存知ないかもしれませんが、ファミコンの超大ヒットゲーム「スーパーマリオブラザース」には、「無限増殖技」という有名なウラ技があったのです。
 「ウラ技」とは言ってもそんなに面倒なものではなくて、階段から降りてくるカメ(ノコノコ)を階段の途中で蹴りとばし、それを弾んだマリオが何度も何度も蹴り続けるというだけの技で、これをやるとマリオの数がほとんど無限に増やせたのです。
 当時は、中学生でもみんな知ってたテクニックなのに(中学生だから知ってたのかもしれませんが)。
 この記事を読んで、「あんな技でよかったら、オレがいくらでもマリオ増やしてあげたのに!」と嘆いた人も多かったんじゃないかなあ。

 ゲーマーというのは、とかく「モテナイ人種」の上位にランクされがちなのですが、こんなこともあるんですねえ。まあ、現在では「ゲームをやる人」への抵抗感は、ほとんどないのかもしれないにしても。

 ちなみにこのエピソードは、浅香さんが19歳のときのことで、結局15年くらい付き合っていたこの男性と、一昨年に結婚されたとのことですよ。

 世間にはいろんな「恋のツボ」というのがあるのだなあ、なんて、僕はこれを読んであらためて考えてしまいました。もちろん、その人のカッコいい姿(スポーツや仕事で活躍したり、一生懸命やっている面)がツボ、ということが多いのだと思うのですが、意外と「仕事に失敗して泣いていたところ」とか「食べ物を美味しそうに食べる様子」とかがツボだった、という話もよく耳にするのです。「いい相手を見つけるには、自分を磨かなきゃ!」とか言うけれど、必ずしもそうでもないのかなあ、なんて悩んでみたり。

 こうして考えると、「ゲームが上手い」というのもひとつの特技なのかもしれません。意外とツボな人は多かったり…しないかな。
 しかし、ゲーマーという人種は、「カメキック」でせっかくマリオを増やして女の子にポイントアップしたにもかかわらず、それから2時間以上他人の家でコントローラーを握り締めて放さず、呆れられたりしがちなのですよね、困ったことに…