初日 最新 目次 MAIL HOME


活字中毒R。
じっぽ
MAIL
HOME

My追加

2004年01月19日(月)
「スチュワーデス物語」から「エースをねらえ!」へ

サンケイスポーツの記事より。

【歌手で女優の上戸彩(18)が新年早々から好スタートを切り、女優としての大飛躍を予感させている。

 今年最初の大きな仕事となった15日スタートのテレビ朝日系主演ドラマ「エースをねらえ!」(木曜後9・0)が、初回視聴率13.7%を記録。好発進を切った。

 女優としての活躍ぶりが評価され、「エランドール新人賞」「ゴールデンアロー映画新人賞」「日本映画批評家新人賞」を受賞し、まず3冠を達成。2月20日に開かれる「日本アカデミー賞」では、新人俳優賞と主演女優賞の候補にあがった。同賞でWノミネートされるのは史上初。2冠奪取となれば計5冠となる。

 また、今夏公開予定の映画「インストール」(片岡K監督)は、先頃発表された芥川賞を最年少で受賞した綿矢りささん(19)の処女小説が原作。芥川効果で映画に対する注目度もアップすることは必至なだけに、強い“追い風”となりそうだ。昨年は「あずみ」で映画に初主演するなど、女優として、つぼみを開いた上戸。今年は大輪の花を咲かせるかもしれない。】

〜〜〜〜〜〜〜

 このドラマ「エースをねらえ!」は、有名マンガの実写ドラマ化なわけですが、いろいろ話題になっているみたいですね。
 まあ、どっちかというと「イロモノ的な話題」ではあるのですが。
 「キャプテン翼」を実写ドラマ化したら「少林サッカー」になってしまった、という感じでしょうか。
 しかし、おそらくこの「エースをねらえ!」は、かなり狙ってやっているんじゃないかなあ、という気もするのです。
 「非現実的な若い女の子と先生のドラマ」といえば、僕の世代的には「スチュワーデス物語」なわけですが、あのドラマが放映されていたときには、けっこうみんな「あんなのありえない!」とか「あんな堀ちえみみたいなやつはいない!」とか、そのリアリズムについて真剣に文句を言う人が多かったような記憶があります。
 まあ、文句を言いながら、手袋を口でくわえて脱いだりしていましたけど。

 でも、今回の「エースをねらえ!」は、もともとがマンガだということもありますが、「演出がショボイ」とか「いくらなんでも、テニス部員にしては下手すぎ」とか言う声はあるものの「リアルじゃない」なんて文句を言う人はほとんどいないみたいです。
 作る側も「狙っている」し、見る側も「なんだこれ!」とかブツブツ言いながら、ブツブツ言うことに楽しみを見出している、という感じ。
 そういう意味では、僕たちがテレビ番組に求めるものというのは、時代の流れとともにどんどん変わってきているのかもしれませんね。
 上戸さんの本音としては、一生懸命演じていた「高校教師」や「ひと夏のパパへ」(特に後者は、視聴率3%で有名になってしまいましたし)はみんな観てくれず、むしろコントみたいな「エースをねらえ!」のほうが視聴率が良い、というのは、内心納得できないかもしれないなあ、なんていう気もするんですが。
 「女優としての大飛躍」とは、ちょっと言いがたいかな…