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2003年12月28日(日)
失われていく「お正月」への感傷

読売新聞の記事より。

【大手スーパー、イオンは27日、24時間営業店舗の4分の1に当たる約40店で、元日の午前零時から、福袋の初売りを始めることを明らかにした。スーパー業界では24時間営業店が増えているが、大手スーパーが全国規模で深夜に初売りする例はないという。】

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 元日の0時ということは、要するに、年が明けたら即時初売り開始、ということなんですね。それはすごいなあ。
 もう20年くらい前の話になってしまうのですが、僕が子供の頃の「お正月」といえば、お年玉をアテにしてオモチャ屋などを除いて、店はみんなお休みで、家でおせち料理とかを「食べ飽きたなあ」なんて思いながら食べていた記憶があります。
 初詣くらいしかやることがなくて、家でゴロゴロしてテレビをずっと観ていたり。
 現代はコンビニなどは当然休むことなく開いていますし、年中無休なんて店が多くなって、逆に「正月に休んでいる店もあるんだなあ」というレベルになってきているのではないでしょうか?
 元日はともかく、2日、3日になると、大きな店はたいがい開いていますし、そういう意味では、「日本の長閑なお正月」というのは、どんどん失われているんでしょうね。
 
 もちろん、小売業では「早い者勝ち」ということもあるんでしょうけど、あんまりみんながそういうふうにしてしまうと、結局、お正月って何なのだろう?という気にもなってきます。
 結局、そのほうが便利には違いないので、お正月も「通常営業」の店はどんどん増えて行くのでしょうが。

 しかし、こういうふうに元日から店が開いているというのは、裏を返せば、それだけの人たちが元日から働いている、ということなんですよね。
 
 ずっとおせち料理食べてたらカレー食べたくなるのは事実だけど、でも、いつでもカレーが食べられる正月というのも、なんとなく寂しいような気もします。
 そういうのは、贅沢な感傷なのかもしれないけれど。