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2003年12月07日(日) ■ |
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松井選手が感じた「距離感」の原因 |
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「日本経済新聞」のスポーツ欄の記事「ヤンキース松井選手に聞く」より。
【インタビュアー:ファンへの接し方でメジャーに学ぶ点は? 松井「日本はネットがあるし、グラウンドとスタンドが近いようで遠い。向こうは練習中でも子供へのサインを嫌がらない。球場へ行ったら選手と触れあうチャンスがある。それだけでもだいぶ違うと思う」】
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今年ヤンキースでのメジャーリーグ1年目を終えた松井選手へのインタビューの一節です。 僕はもう子供ではないので、「選手と触れあうチャンス」というのが、どのくらい子供にとって影響するのか実感としてはわかりませんが、メジャーの選手のファンサービス、とくに、「次の世代を担う子供たち」に接する姿勢は徹底しているみたいです。 「夢を与える仕事」という意識が強いということなのでしょう。
ところで、このインタビューを読んで思ったのですが、「ネットの影響」というのが「距離感」に与える影響は、けっこう大きいもんかもしれません。 日本のスタンドでは、ファールボールが直撃したりするのを防ぐために、ネットが張られている場所がけっこうあるのですが、あのネットというのは、気になりだしたらけっこう気になるものなのです。 目の前で繰り広げられるプレーの全てが、「ネット越し」になってしまうわけですし。 球場でのコンサートなどではとくに、ボールなんて飛んできませんから、「何が悲しくて、こんな網越しにステージを観なければいけないんだろう?」と感じることが多いのです。 いろんな障害物が目の前にあるのなら、テレビの画面で観ても同じなのではないかな、なんて。
先日アメリカに行ったとき、セスナ機の窓から観えるグランドキャニオンの風景は、かなり雄大なものでした。 でも、やっぱりなんか違うんですよね、飛行機の窓越しだと。 だからといって、飛行機の窓を開けてもらうわけにもいかないし。
あとで地上に降りて、展望台で観たら、やっぱり「自分の目で観ている」という感じがしたのです。 そういう一枚の窓とか球場のネットのような「遮るもの」というのが人の心に与える「距離感」は、けっこう大きいものなのかもしれませんね。
僕は眼鏡を愛用しているので、常に「現実はガラス一枚分向こう側」なんですけれど。
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