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2003年10月09日(木)
マザコン家庭に対する日本の憧れを描いたマンガ。

「TVBros.2003・21号」(東京ニュース通信社)の記事「(バカ)ボンジュール!天才バカボン」より。

(「天才バカボン」についての大槻ケンヂさんのインタビュー記事より)

【Q.好きなキャラはいますか?
 大槻:「ママがいいねえ。大山倍達の妻のように、夫の奇行をスンナリ受け入れられるところがいい。あの家族は理想です。バカ二人と利口な二人。しかもマザコン家庭。
 「天才バカボン」は、マザコン家庭に対する日本の憧れを描いていると思うけど、これも支持される理由の一つ。どれだけバカやっても、家族は支持してくれるんだ。男はこうありたいよね。】

(以下略)

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 大槻さんは、以前「空手バカボン」というバンドを組んでいたこともあるそうです。
 その理由は、「『バカボン』という言葉をつけると、何でもバカバカしくなることに気がついたから」なのだとか、なるほどなあ、と妙な感心をしてしまいました。
 
 ところで、「天才バカボン」というのは、バカボンのパパを始めとして、とにかく極端なキャラクターが勢ぞろいしているマンガなのですが、その中で「ママ」というキャラクターは、唯一普通の人間、という感じがするんですよね。
 しかし、よく考えてみれば、あんなバカボンパパと結婚して一緒にいるというだけで、かなり普通じゃない感じもするのですが。
 「どんなにバカやっても、家族は支持してくれる」といえば、僕が思いつくかぎりでは、辰吉さんのところくらいでしょうか。もちろん、バカボンパパの「何の利益にもならないバカ」とは、異なるものではありますけど。
 「何をやっても、信じてくれる味方がいる」っていうのは、ひとつの理想であるのは確かです。
 現実には、「何があってもあなたの味方」という言葉は、3割引くらい、というところかな。

 ところで、これを読んでいて思ったのですが、大山倍達さんって、実在の人物(空手家)ですよね。
 その実在の人物の妻が、あのバカボンのママに比肩されるくらいの広い心(?)を持っていたというのは、すごい話です。
 事実は小説より奇なり、といったところでしょうか。

 それにしても、「天才バカボンなんて、マンガだよマンガ」なんて思いつつ、「どうして僕の家の隣には、幼馴染でかわいくて成績優秀で新体操をやっている女の子が住んでいないんだろう?」なんて真剣に悩むのが、人間のワガママってやつなのかもしれませんね。


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