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2003年09月24日(水)
テレビショッピングでは買わないものと買ってしまうもの。

時事通信の記事より。

【「今回限り限定販売」「通常1個1万円のところを6個で1万円」。テレビ番組で貴金属や健康器具などを紹介、販売するテレビショッピング番組に対する苦情が増えているとして、公正取引委員会が実態調査したところ、消費者の誤認を招きやすい事例が多数あったことが24日、分かった。
 公取委によると、調査は昨年9月と10月、全国の消費者モニター40人が地上波をはじめBS、CS、ケーブルテレビの各ショッピング番組をチェックする形で実施。その結果、88番組、407の商品の表示に問題があったことが判明した。
 代表的な例としては、「限定何個」「残りわずか」などと極端に希少性を強調したものや、単品で販売したことがないと思われるような貴金属を「通常1個1万円のところを今回は6個で1万円」などと表示したケースがあった。
 また、健康飲料やブラシで、スポーツ選手や多くの美容師が使っているとそれぞれ誤認させるような表示もあったという。】

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 確かに、テレビショッピングというやつは、よく考えてみれば怪しい限り。
 1万円の商品を限定300名としたら(しかも、売っている人たちの言葉を信じるならば、「たいへんお得な商品」だとしたら)、その商品の儲けって、はたして、あのテレビの番組の枠を買えるくらいの金額があるのだろうか?って。
 だって、限定1本の包丁をさらに1本!なんて、タダかよ、と。
 まあ、流通経路をスキップできるのと通販会社の宣伝という側面もあるだろう、という感じで、僕はあんまり深くは考えていなかったのですが。
 なんにしても、慈善事業ってわけじゃないのは確かでしょう。

 実際、通販で買うものって「自分でもよく価値がわからないもの」がほとんどだと思います。
 自分がよく知っている商品については、「これ、安くないんじゃない?」と思うことも多いですし。
 例えば、「最新型パソコンが、プリンターやデジカメまでついて、なんと、17万円!」なんて言われて、よく型番をみてみれば、「それって、パソコンもプリンターもデジカメも、全部旧型の機種じゃないの?」ってツッコミたくなることってないですか?

 僕には、宝飾品や台所用品、ダイエット食品の「適正な市場価格」なんて、全然わかりません。
 日頃興味もあんまりないし(本当は、ダイエット食品には、興味ありますけど)、積極的に買おうとしたこともほとんどありません。
 そういう目であの番組を観ると「安い!かもしれない…」という心境になってくるのです。
 そして、いかにも自分に必要なもののような気がするから不思議なものですね。
 自分の興味が無かったものだから、なおさら「どんなものなんだろう?」と興味が湧くし、商品を見てみたくなるのです。
 自分に理解できるもの(僕にとってのパソコンなど)では、「安さ」を感じないし、あまり心が動かないのに。

 ものの値段には、それなりの理由がある、ということでしょう。
 もっとも、100円ショップのように、「大量現金仕入れで、原価100円以上のものを安く仕入れて売る」なんてケースもあるので、消費者にとっての上手い買い物の方法だって、存在するのは間違いないのだけれど。
 でも、「自分で本当の値段がイメージできないもの」については、よく考えてから買ったほうが良さそうですね。
 まあ、お見合いと同じで、釣書以上の実物には、なかなかお目にかかれない、ってことで。