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2003年09月16日(火) ■ |
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松井秀喜の阪神優勝に対する「素っ気無いコメント」 |
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日刊スポーツの記事より。
【ヤンキース松井秀喜外野手(29)は、阪神優勝の感想を求められると「特にないなあ」とあっさりとしたものだった。 かつては阪神ファンだった松井だが、10シーズンも巨人で過ごす間に、当然ながらその気持ちはだいぶ薄れてしまった。 その巨人が優勝争いから早々と脱落し、連覇を逃したことについても「いろんな年があるということ」と、淡々とした感想だった。】
〜〜〜〜〜〜〜 なんというか、こんな質問をすること自体がバカバカしい、としか言いようがないんですが… 確かに松井選手がプロ入りする前は、阪神ファンだったと言われているのですが、巨人で10年間プレーして、今年ヤンキースに移籍したばかり。一緒にやってきた、チームメイトの心中を思えば、「おめでとう」なんてお世辞でも言えるものではないでしょう。 まあ、巨人についても、「淡々とした感想」ということで、さすがにオトナだなあ、と思います。 内心、「俺にそんなこと聞くなよ」とか思っているかもしれないけれど。
世間は「阪神優勝で大盛り上がり」、ということになっていますが、僕の住んでいる九州などは静かなものですし、おそらく、日本の大部分はクールな反応なのではないでしょうか? それは、阪神が人気がない、ってわけじゃなくて、いくら野球がメジャーなスポーツでも、贔屓のチームが優勝したくらいで川に飛び込んだりする人はごく少数なわけで、おそらく興味がなかったり、ファンだとしても、嬉しくて晩酌の量が増えたり、テレビを観て舌打ちしたり、というレベルの人が大部分だと思うのです。 テレビやスポーツ新聞などで大々的にとりあげられているために「社会現象」のようにイメージじけられているだけのこと。阪神優勝で道頓堀に飛び込んだ人は、きっと、ワールドカップのときも飛びこんでたんじゃないかなあ。 あのときだって、日本中で暴徒が大暴れしていたわけじゃないですから。 流行りモノ、というのは、「みんなが興味がある」と思われがちですし、興味を持った人ばかりメディアで強調されるために、なおさらそういうイメージが植えつけられがちなのですが、多くの人は「無関心」である、というのが現実なのです。 だって「阪神優勝、どうですか?」というインタビューに対する「関心ないです」という市民のコメントがテレビに放映されることなんて、絶対にないですよね。 マスコミにとって面白い、極端なものが抽出されて「世論」というやつは作られていくわけです。
松井選手だって、ヤンキースは優勝争いの最中で、日本のプロ野球どころじゃないはずなのに、そんな質問をされて、迷惑だったんじゃないでしょうか? だって、どう考えても「特にない」とか「関係ない」としか答えようがない質問ですから。 どうせなら、新庄選手に聞けば、面白いコメントをしてくれたような気もしますが。
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