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2003年07月04日(金) ■ |
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「トリビア」じゃなくなってしまった、『トリビアの泉』 |
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サンケイスポーツの記事より。
【2日スタートしたフジテレビ系新番組「トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜」(後9・30)の平均視聴率が20.5%をマーク(ビデオリサーチ関東調べ)。瞬間最高は27.0%を記録した。同局のバラエティー番組で初回視聴率が20%を超えたのは平成8年4月15日放送の「SMAPXSMAP」の22.4%以来、7年ぶりの快挙。3月まで月曜深夜に放送されていた人気番組で、ゴールデンタイム進出に伴い、タモリがレギュラー出演者に加わった。トリビア(trivia)とは「雑学、さまつな」の意。】
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「トリビアの泉」、僕も観ました。ちょうど当直の日と重なることもあって、深夜に放送されていたときから観ていたんですけどね。 今回、タモリが司会に加わって、なんとなく「ボキャブラ天国」のような雰囲気です(でも、この番組って女性アシスタントがいないですよね。それは、ゴールデンタイムのバラエティ番組としては、異質な感じ)。 この「トリビアの泉」という番組は、「視聴者から投稿された人生に全く必要のない無駄な知識(=トリビア)を品評する場」ということなのですが、確かに、「何かの役に立つわけではないけれど、話の種になるような知識」がたくさん出てくるわけです。 しかし、実はこの番組には、大きな矛盾があるんです。 それは、今回ゴールデンタイムに進出してからの僕の周りの反応からわかったのですが、実は、「みんながこの番組を観ていたら、その内容は『トリビア』というより『常識』になってしまう」ということです。 「ねえねえ知ってる?時報の声って、中村啓子さんって人がやってるんだって!ドコモの携帯の留守電のメッセージもこの人らしいよ」 「あっ、昨日テレビで観たよ」 「……」 深夜帯のときは、「知っているだけで話のきっかけになる」というネタでも、相手も観ていたら、あんまり役に立たないんですよね。 もちろん、「それ観た!」っていうのも大事なんでしょうけど、この番組の場合は、「知ってる」と言われたら、そこから話が広げにくいのです。
こういうのは、昔から応援していたアーティストが、売れ出したとたんに「違う!」とか言い出す「本当のファン」みたいで嫌なんですが、あんまりメジャーになりすぎた「トリビア」って、全然「トリビア」じゃないんじゃないかなあ、と。
まあ、テレビで放送されていた以上、以前は深夜枠だったとはいえ、もともと「トリビア」では無かったとも言えるんですけどね。
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