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2003年07月03日(木) ■ |
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×「酒を飲んだからセクハラをした」、○「セクハラをするヤツが酒を飲んだだけ」 |
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毎日新聞の記事より。
【共産党の志位和夫委員長は2日、筆坂秀世・前政策委員長のセクシュアル・ハラスメント問題に関し、幹部・党本部職員約1000人を対象にした私的な外部飲酒の原則禁止の内部規定を徹底する考えを明らかにした。セクハラが酒席であったことを踏まえた再発防止策の一環で、志位氏は「(規定が)守られていなかったのが今度の事態だ。私たちのモラルとして酒の上での過ちということでは許されない」と強調した。
志位氏によると、規定は酒のトラブルがあった1970年代に設けた。公的な酒席を除いて原則、外部飲酒を禁じ、やむを得ない場合は事前に届け出る。罰則はない。志位氏は「厳しすぎるかもしれないが、外部飲酒は事故につながる」と説明した。】
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さすがに、共産党は厳しい!と思ったら、「罰則なし」なんですね。 罰則がなければ、全然「厳しすぎる」なんて思えないのですが。
しかし、もともとこの「外部飲酒禁止」の内部規定があったなんて、共産党凄すぎ。まあ、これも考えてみれば変な話で、「公的な酒席を除いて」なんて言うくらいですから、公的な席では酒が有用な場合もある、と認識しているにもかかわらず、プライベートな外での飲酒を禁じるとは。 だいたい、「やむを得ない理由の場合」って、「どうしても外で酒を呑まなければならない理由」なんて見つけ出すのは、なかなか困難だと思われます。 絶対、こんなの守っているとは思えないのですが。 禁酒法時代のアメリカじゃあるまいし。
ところで、共産党の人は本当に筆坂議員のセクハラの原因が、「外部で酒を飲んだからだ!」だと本当に考えているんでしょうか? この筆坂議員の酒席での素行の悪さは、以前より噂されていたらしいですし、こういうのは「酒のせい」というより、本人の日頃の意識と注意不足に尽きると思います。「酒を飲んでなければセクハラしなかったはず」って、謎の集団にムリに飲まされたわけじゃあるまいし。 交通事故を起こした人が、「車なんてのがあるから悪いんだ!」と叫んでみたところで許されるわけないのと同じですよね。 ただし、車の運転の場合には、「事故は起こるもの」という認識はみんな持っていると思いますし、同じ1人の人間が犠牲になっても、殺人事件と比べると、罪が軽くはなります。これは、車が危険はあるけど、現代人の生活には欠かせないものだ、という認識が一般化しているからです。 もちろん「人生には、酒が必要だ」という人は多いでしょうけど、酒はあくまでも嗜好品であり、自分の意思で、飲まなくてもいいのに飲んでいるわけですから、酔ってやったことについては、本人が責任をとるべきです。 「酒の上での過ちということでは許されない」 確かにその通り。だからといって、罰則なしの「ザル規約」を強調してみても始まらないのではないでしょうか。 どう考えても、悪いのは酒そのものじゃなくて、それを自分の意志で飲んで問題を起こしては酒のせいにする人間なわけですから。
大学生じゃあるまいし、飲み方くらい自分で考えればいいのにねえ、まったく。 それにしても、偶然会った古い友達と飲みに行けないのは辛いですよね。 みんながこの内規をきちんと守れば、の話ですけど。
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