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2003年06月10日(火) ■ |
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ヒラリー夫人「暴露本」の真の目的。 |
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日刊スポーツの記事より。
【米上院議員でクリントン前大統領夫人のヒラリー・クリントンさん(55)の回顧録「リビング・ヒストリー」が9日(日本時間10日)、全米の書店で一斉に発売され、ニューヨーク五番街の大手書店ではサイン会が行われた。
回顧録はファーストレディーだった8年間を振り返った内容。出版社側と800万ドル(約9億6000万円)で契約し、初版はこの手の回顧録としては異例の100万部の売り上げが見込まれている。】
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この回顧録の中には、世界を騒がせた(動かしたわけでは全くありませんが)スキャンダルのことにも当然触れられています。 夫であるビル・クリントン大統領が、モニカ・ルインスキさんとの「不適切な関係」を妻であるヒラリーさんに告白したシーンなどもあるとか。
最近日本で売れた本のことを思い出してみると、結構多くが、有名人の「告白本」「暴露本」の類のような気がします。 この出版不況のなか、確実に需要が見込める企画といして、重宝されているようですし。やっぱり、有名人の生活や秘密なんてのは、気になる人が多いんでしょうね。 僕は、この手の暴露本なんてのは、あんまり好きじゃないんですが。 正直、どうでもいいようなことが延々と書いてあるし、要するに、自分の自慢話か他人の悪口なわけですから。 まあ、それを言い始めたら、私小説なんてみんなそんなもんじゃない?とか言われそうだなあ。
一時期、「告白本ブーム」というのがあって、それこそ猫も杓子も告白本を出していたような時期があったのですが、郷ひろみ夫妻の離婚前の告白本なんかは、「離婚ビジネスかよ!」と非常に不愉快な印象でした。 そういうプライベートな問題まで商売にするのか…という感じで。 もちろん、どうせ離婚するならお金になったほうがいいだろうし、日本国民の1%が興味を示して本を買ってくれれば、残りの99%が嫌悪感を抱いても充分に商売になるんですけどね。 それに、告白本のすべてが駄文である、というわけではないだろうし。
でも、「覗いて覗いて!」って言うような他人の秘密にどうして興味があるのか、僕には理解不能なのですが…
欧米では、功成り名を遂げた人が、リタイア後に「回想録」を出すのは、ごく常識的なことです。しかし、今回のヒラリーさんの場合は、どちらかというと日本の芸能人の「暴露本」に近い印象です。 彼女は、そんなにお金に困っているんでしょうか? 「身内の恥」を商売にするほど…
もちろん、政治活動にお金が必要でもあるんでしょうが、ひょっとしたら、この回想録は、彼女の復讐なのかもしれないなあ、と僕は思うのです。 夫の元大統領としては、自分の不実がこうやって歴史に残るというのは、非常に辛いことでしょうし、お金には換えられないことでしょうに。 ああ、女の恨みは本当に怖い…
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