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2003年06月09日(月)
本当は怖い、遊園地の話。


共同通信の記事より。

【8日午後2時20分ごろ、兵庫県姫路市豊富町神谷のレジャー施設「姫路セントラルパーク」の観覧車が突然停止し、乗客54人が最大約1時間にわたってゴンドラに閉じ込められた。
 乗客の一部は従業員の誘導で作業用通路を伝って降り、ほかは約1時間後に復旧したのを待って順次降車した。けが人はなかった。
 年2回の定期点検のほか、始業前にも目視で点検しているが、異常はなかったという。】

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 身の回りに、「観覧車が嫌い!」という人って、けっこういませんか?
 僕もそういう人を何人か知っています。というか、僕自身もあんまり好きじゃないのです。
 そういう「観覧車が怖い人」というのは、ジェットコースターなどの絶叫マシーンもことごとく嫌いかというと、必ずしもそうではなくて、大きく分けて2種類に分かれるみたい。
 ひとつは、高いところが苦手な人(僕もその部類ですね)。
 そしてもうひとつは、「あの狭いカゴの中で、もし観覧車が止まったら…」と想像すると、怖くて乗りたくない、という人です。
 約85メートルといえば、30階建てのビルくらいの高さですから、頂上で停まってしまったらものすごく怖いですよね。
 しかも、鉄柱だけで支えられた小さなカゴの中で、外に逃げることもできず、ただひたすら助けを待つような状況、なんてのは、考えるだけで手に脂汗がにじんできます。
 そういう、「自力では何もできなくて、ただ投げ出されている状態」というのが、観覧車の怖さの元凶のよう。もちろん、ジェットコースターなら何かができる、ってものでもないんだけれど、時間が短いし、スピード感で想像するヒマもないでしょうから。
 それで「高いところに上るだけで、何が楽しいの?」とか、言ってしまうわけですね、観覧車嫌いは。

 しかし、観覧車に乗るシチュエーションというのは、実際はけっこう「このまま時間が止まってくれたらいいのに」と思うような場合もありますよね。
 映画だったら、停まった観覧車でのラブシーン、ということになりそうなものですが、現実に停まったら、たぶんそれどころじゃないでしょうけど。

 時間は止まらないから尊いし、降りてこられるから、観覧車は楽しい。

 それにしても、「宙返りコースターが宙返り中に停まったら」とか、「バイキングがいちばん高いところで壊れたら」とか考えたら、遊園地って、ものすごく怖いところですよね。