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2003年05月26日(月) ■ |
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中島らも被告、有罪!でも… |
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毎日新聞の記事より。
【大麻を所持したとして大麻取締法違反の罪に問われた作家の中島らも=本名・中島裕之(ゆうし)=被告(51)に対し、大阪地裁は26日、懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)の有罪判決を言い渡した。西田真基裁判官は「発達段階の少年少女から支持されており、読者に与える影響は軽視できない」と述べた。
判決によると、中島被告は今年2月4日、兵庫県宝塚市の自宅で、大麻約6.5グラムを所持していた。西田裁判官は「執筆活動でギザギザになった精神を癒やすために大麻に依存するようになった」と動機を指摘した。
中島被告は兵庫県出身。コピーライターを経て作家になり、テレビ出演や劇団を主宰するなど多彩な分野で活躍。92年に小説「今夜、すべてのバーで」で吉川英治文学新人賞を受賞。直木賞候補にも3回なった。】
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中島らも被告、有罪! とはいうものの、執行猶予付きの判決、ということで、ファンとしてはやや安心しました。とりあえず、今の状態で(けっこう精神的にボロボロみたいなので)刑務所に入らなくて済んでよかったなあ、と。 もちろん、あくまでも「執行猶予」ですから、その3年間に再犯しないことが条件なのですが。ああ、ちょっと心配です。 麻薬などで捕まった人の場合、社会的に大きなハンディを背負ってしまうことがあります。 一時期の槙原敬之さんがそうだったそように、どうしても、「反省ソング」みたいなのを作ってしまって、ファンからは「うーん、コレも何か違うよなあ…」とガッカリされてしまう。 それでも彼は「世界に一つだけの花」に辿り着いたわけですが。
らもさんの場合も、あんまり清く正しい小説やエッセイを書き始めたら、今までのファンは、がっかりしてしまうのではないでしょうか。 とはいえ、執行猶予の身で、大っぴらに麻薬ネタを書くのもどうかなあ、という気もしますし。 実際は、各出版社が既に「獄中記」の争奪戦をしているのかもしれませんが、まあ、少なくとも躁鬱が少し落ち着くまでは、ゆっくり休養してもらいたいなあ、と切に思います。 大麻擁護運動は、窪塚君という優秀な後輩にしばらく任せておいて。
窪塚洋介の発言を聞いていると、彼も、らもさんの著作を読んでいると思うんだけどなあ、絶対。のんちゃん大阪だし。 そういえば、この裁判官も、けっこうらもさんに優しい言葉をかけているような気がするのは、僕だけでしょうか?
そんなにボロボロになるのなら、書かなければいいのに、とか、歌わなければいいのに、というのは、たぶん凡人の考え、なんでしょうが。
らもさんの愛しているもの、大麻、酒、小説、音楽、演劇、恋愛。 それはたぶん、人類共通の娯楽であり、キケンな依存性を持つもの。 何が違うかっていうと、法律で禁じられているかどうかと他人に迷惑をかけるかどうかだけなのかなあ、などと思ってみたりもするのです。
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