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2003年05月10日(土)
「恋愛能力」は医者の重要な要素の一つ?


『ブラックジャックによろしく・第5巻』(佐藤秀峰著・講談社モーニングKC)より。

【主人公の研修医斉藤英二郎と第4外科でのオーベン(指導医)庄司先生との会話から。

庄司「なあ斉藤くん。彼女はいるの?」
斉藤「え……?」
庄司「色気のない奴はだめさ…恋愛能力は医者の重要な要素の一つだ。
   恋愛ってのは、コミュニケーションの最たるものだからね。
   医者と患者も同じさ…」】

〜〜〜〜〜〜〜

 ああ、人間関係が苦手で、恋愛能力の低い僕としては、まったく耳の痛い話です。
 実際に仕事をしていて、やっぱりデキる医師は恋愛上手だと思うことが多いですし。
 それは、外見上の善し悪しだけの話ではなくて。
 恋愛能力というのは、僕が福山雅治だったり、あなたが矢田亜希子だったりしない限りは、確かにコミュニケーション能力と密接な関係があるんでしょうね。
 いや、それだけじゃなくて、見た目がいかに良くても「恋愛能力」が低い人っていうのも、確かにいるでしょうし。モテるけど長続きしないとか、いつも悪い男に騙されるとか。
 
 患者さんにウケがいい医者っていうのは、大概女性にもモテるようです。
 僕が先輩に聞いたのは「医者は、聞き上手だからなんじゃないか?」ということ。
 「世間の男性は『自分がカッコいいところを見せたり話したりすれば、女の子はなびく』と思ってるんだけど、大部分の女性が求めてるのは『自分(女性)の話をちゃんと聴いてくれる男』なんだよ」って。
 そう考えたら、患者さんの話を引き出すことが重要な仕事の医者っていうのは、確かに恋愛能力が鍛えられているのかもしれませんね。
 彼女の話を聴いているつもりで患者さんの話を聴き、患者さんの話を聴いているつもりで女の子の話を聴く。そうすればいいんだろうなあ、きっと。
 わかっていても、プライベートでそれができる医者は、そんなにいないような…
 
 でもね、優れた医者(とくに臨床医)は恋愛能力が高いようですが、恋愛能力が高いからといって優れた医者とは限らないから、御用心。