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2003年04月21日(月)
高額年俸派遣社員・ASIMO


共同通信の記事より。

【歩行可能なホンダの人間型ロボット「ASIMO」(アシモ)が21日午前、東京の高島屋新宿店に登場した。既にいくつかの企業に貸し出しされ、受け付け業務などをこなしているが、百貨店で接客をするのは初めて。期間中、ASIMOグッズも販売する。
 午前10時半から1階JR口で、新宿店長や受付の女性社員らと一緒に並び、「本日はお越しいただきありがとうございます」などと、来店客にあいさつした。館内のイベント案内などもこなす。
 高島屋とは1年契約で「派遣料」は2000万円。1カ月ほど新宿店で接客の“研修”を受け、1日2回程度JR口に姿を見せる。その後は全国の17店を訪れ、プロモーションなどのガイド役として活躍する計画だ。】

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 このホンダの人間型ロボット「ASIMO」、先日は株式市場の取引開始のベルを鳴らしていましたね。まあ、まだデパートの接客で完全に人間の代わりをするというのは無理でしょうけれど、こうして人間の仕事がロボットに取って替わられる時代は、そんなに遠いことではないような気がします。

 しかし、人間というのは、いろんなことにすぐ慣れてしまうものですから、たとえば駅で自動改札ができたときには「これは便利だなあ」と思っていた人々が、今や「駅員さんの切符捌きが懐かしい」と言ってみたり、自動販売機が、はじめて「ありがとうございました」と声を出したときには感動した僕も(ほんとは、ちょっと気味悪かったけど)、今や自動販売機が喋っても、まったくの無感動です。
 手紙も、ワープロが出始めのころは「綺麗で、本みたい!」とみんな感動していたのに、今となっては、「手書きのほうが、温かみがあるし、貰って嬉しい」っていう人が多いですし(もちろん、読める字ならば、ですが)。

 遠くない未来に、「あのデパート、ロボットじゃなくて、人間が接客してくれるらしいよ!」
 というような会話が聞かれるようになるんじゃないかなあ、という予感がしてなりません。

 まあ、今のところは、年俸2000万円なら、人間のほうが安い(宣伝効果や開発費を考えると、2000万というのは、決して高くはないのかな?)ってことになるんでしょうけれど。