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2003年04月18日(金)
「土日がつまらない!」と嘆く子供たち。


共同通信の記事より。

【完全学校週五日制の土日休みで、小中高校生のほぼ三人に一人が「することがなくてつまらない」と思っていることが十七日、文部科学省の全国調査で分かった。
 「さまざまな体験をしたい」と望んでいる子どもが多い中で、地域の受け皿整備が遅れていることを示した。文科省は「(体験学習などの)情報が十分行き渡っていない可能性がある。子どもへの情報提供を充実させるよう指導したい」としている。
 調査は昨秋、小三、小五、小六、中二、中三、高二の計約七万五千人と小学生の子どもの保護者計約七万四千人を対象に実施、子どもの80%、保護者の78%が回答した。
 土日の過ごし方で「学校や家庭でできない体験をもっとしてみたい」と思うことが「よくある」「時々ある」と答えた子どもは、最高の小三で62%、最も低い中二でも42%に達した。
 しかし現状は「することがなくてつまらない」と思うことが「よくある」「時々ある」を合わせて、各学年で37%から32%に上った。
 土日の過ごし方で「よくする」と答えた割合は複数回答で、小三では「家族との会話、外出」55%、「近所や学校の周りで遊ぶ」が36%で、前年秋の調査に比べいずれも16ポイント増。「家でゲーム」も38%で9ポイント増えた。
 小五は「部活」が22%、「近所や学校の周りで遊ぶ」が30%でどちらも14ポイント増え、「家でゲーム」は38%で10ポイント上昇。
 「コンビニやファストフード店に行く」は中二は26%で12ポイント増、高二は28%で16ポイント増だった。
 保護者は「テレビやビデオの時間が増えた」と感じている割合が60%を超え、「ゲームの時間が増えた」もほぼ半数に達した。】

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 この記事の要旨を僕なりにまとめてみると、おそらく「週休5日になって、子供たちの多くは時間を持て余しており、せっかくの週休5日なのに、そのメリットは行政の力不足で生かされていない」ということだと思います。

 しかし、何か違和感があるんだよなあ、この記事。
 「30%以上の子供が、土日にやることがなくてつまらないと解答した」ということなのですが、それは誰の責任なんでしょうか?

 僕の解答は、「そんなの当たり前のことで、誰のせいでもないだろ!」です。

 僕は基本的に学校なんてキライでしたし、行かなくていいなら行きたくありませんでした。なんだか面倒くさいことが多かったし。まあ、一応、それなりの良い子として、レールを外れる勇気もなくここまで来てしまったのですが。
 だいたい、当時から人間関係苦手だったしなあ。

 僕の友人たちにも、NHKのドラマに出てくるような「学校が楽しい!」というタイプは少なかったと記憶しています。
 一応みんな、(今後の人生において、という意味あいや、親に怒られるという消極的因子も含めて)行った方が良いと判断していたので、学校に行っていたようなもの。大人になってから考えると、「子供時代は楽しかった…」とか思いがちなのですが、子供時代には子供なりの人生投げ出したくなるような悩みもあったはずです。どんなにそれが、30歳の大人にとっては些細なことであっても。

 だから、僕はむしろ、70%近くの子供が、「土日にやりたいこと」があるという事実に驚いてしまいます。僕だったら、土日に「体験学習」なんてさせられるのは勘弁して!放っておいてよ…と思うこと請け合いですから。

 どんなに行政が努力しても、「暇だね〜」という子供たちは、必ず出てくると思います。逆に、友達と「なんか楽しいことないかなあ」とウダウダしている時間って、けっこう大事なような気もするのですが。
 それで、「何か楽しいこと」を自分で見つけることができるかもしれないのに、いつも「体験学習」みたいなのを組み込まれたら、まったく週休5日の意味がないような気がするんですよね。
 退屈に慣れる訓練をするというのも、けっこう大事なことなわけで。

 それにしても、もうそろそろ、「子供は外で遊ぶもの」とか「ゲームやコンビ二は悪」とかいう決めつけ、止めてもらいたいなあ。
 
 子供は、数少ない休み時間に、自分たちのやりたいこと、やって楽しいこと、をやろうとしているだけなんだからさ。

 日本全国の子供が100%「学校は楽しい!」「土日はスケジュール満載!」なんて社会だったら、それは、ものすごく怖いことだと思いませんか?