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2003年03月01日(土) ■ |
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「交際禁止は憲法違反!」とか言われても… |
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読売新聞の記事より。
【英会話学校最大手の「ノヴァ」(本社・大阪市)が、外国人講師に対して校外で生徒と会うのを禁じているのは婚姻の自由を定めた憲法に違反するとして、米国人男性講師ロバート・ビゾムさん(59)とオーストラリア人の元男性講師(46)が28日、大阪弁護士会に人権救済を申し立てた。
申立書によると、ノヴァは外国人講師との雇用契約書や就業規則で「いかなる理由があっても顧客と勤務場所外で付きあってはならない」などと規定、生徒との交際が発覚して講師が一方的に解雇されるケースが相次いでいる。ビゾムさんらは「規定は著しいプライバシー侵害。外国人だけを対象にしている点で国籍差別にもあたる」と主張している。
オーストラリア人の元男性講師は、生徒との交際が判明したとして解雇され、昨年12月、解雇の無効確認を求める訴えを大阪地裁に起こしている。】
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交際禁止は憲法違反だ! という見出しをみて、僕は最初、男女のつきあいのことだと思い込んでしまいました。 そんなの自分でなんとかしろよ!と思ったのですが。
これは英会話教室での生徒と先生のプライベートな交際を禁じるという内規に対する訴えだったんですね、なるほど。
しかし、僕は、この「ノヴァ」の規約って、生徒にとっては安心な部分が大きいのではないかなあ、とも思うのです。 だって、英会話教室の先生に、プライベートな付き合いを要求されることを果たして生徒たちは望んでいるのかどうか? 先生に誘われたら断りづらいでしょうし、大人同士ですから、男女間のトラブルに発展しないとも限りません。 僕だって、キャメロン・ディアスのような女性講師とお付き合いするのはやぶさかではありませんが、現実には、とくに女性の場合は、タイプじゃない先生に言い寄られるケースの方がはるかに多いでしょうし。 文化交流も大事なんでしょうけれど、正直、プライベートな部分まで、立ち入られても…という生徒も多いだろうし、こういう条項が雇用契約書にできたのは、たぶん、それなりの過去の経験を踏まえてのことだと思うのです。 それに、やっぱりそういう交流があったりすると、すべての生徒に対して公平ではなくなるんじゃないか?というのは、平均的な日本人の意識なのではないでしょうか? 僕だったら、自分が行くとするならば、「校外では拘束されない」ような英会話教室に行くと思います。 この講師たちにに悪気はないのでしょうけれど、日本でのビジネスとしては、仕方がないことなのではないかなあ。 だいたい、勤めはじめるときから、この就業規則は承知していたはずですし。
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