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2003年02月23日(日) ■ |
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修羅場を呼ぶ間違いメール! |
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「できるかな」(西原理恵子著・角川文庫)より抜粋。
(巻末の担当編集者・新保信長氏の解説より)
【そういえば、何年か前、当時付き合っていた彼女に送るつもりのデートのお誘いFAXを、よりにもよってサイバラさんの仕事場に送ってしまったことがある。ちょうどその頃、サイバラさん宛てに原稿催促FAXを連日連夜送っていたため、指が勝手にサイバラさんの仕事場の仕事場の番号をプッシュしてしまったのだ。すぐ間違いに気づいたがあとの祭り。FAXは、すでに送信済みとなっていた。人間というのはおかしなもので、気が動転すると意味不明の行動に出る。そのとき私は、送信済みの用紙をものすごい勢いでひっつかむと、グシャグシャっと丸めてゴミ箱に豪速球で投げ捨てたのだ。そんなことしても送られたFAXが消えるわけじゃないのに…。 ま、送っちゃったものはしょうがない。なにはともあれすぐにサイバラさんに言い訳の電話を、と思った瞬間、ぶりぶりとFAXが届く。そこには見慣れたサイバラさんの文字で、 「FAXありがとう。とってもうれしいわ。ステキな夜を楽しみにしてます。あなたの○○ぞう」(○○には彼女の名前が入る)と書かれていた……。
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これだけメールという情報伝達手段が発達していれば、誰でも間違いメールの一度や二度は経験あるんじゃないでしょうか? こういう恥ずかしい間違いメールもそんなに珍しいことではないはずで。 僕の後輩は、以前、大晦日に彼女への待ち合わせメールを間違って送ってきた男に「送る相手間違ってますよ〜」と親切に返信してあげたそうです。 おそらく、二人の仲は保たれたと思うのですが、その後輩からのメールを見たときに、送り主は顔から火が出るような思いをしたはずです。あはは。 電話に比べて、メールはコミュニケーションの手段としては間接的なだけに、気楽に送れるところもあれば、逆に、いろいろ考えてしまう部分もあります。 例えば、誰かにメールを送って返信がない場合 (1)届いていない。 (2)届いたが、読んでいない。 (3)読んだが、忙しくて返信できない。 (4)読んだが、返信の必要なしと判断したか、返信したくないと思っている。 で、結局電話番号がわかっている相手の場合には、「メール届いた?」とか電話して確認したりするわけですよね。 「読みたいときに読めるし、返信を強要されない」というのが、メールというコミュニケーションツールの良いところだと最初は言われていたのですが、ここまで普及してしまうと、そうも言えない状況ですし。
メールというのは、会って話すとか、電話とかと違って、一度送ってから相手が読むまでに時間差があって、しかも、一度送ってしまえば消すことはできない、という性質を持っています。 だから、「しまった!」と思うようなことを書いてしまって、しかもそれを相手がまだ読んでないと思われるのに、自分にはどうしようもない…という時間帯が出てくるわけですね。これはもう、なんとももどかしいこと。 いくら「さっきのは読まないで!」というメールを送ったとしても、そのお願いが聞き届けられるかどうか?
まあ、この新保さんの話のような、本人にとっては恥ずかしさの極致でも、周りからみれば笑い話になる間違いメール、FAXならともかく、 「よりによって、その内容のメールをその相手に…まさに、修羅場!!」 というような間違いメールって、けっこうあるみたいなんですよね。 要するに「○美って、誰!」と言われるようなメールのことなんだけど…
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