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2003年02月20日(木) ■ |
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「真珠婦人」が招いた幸運と苦悩。 |
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スポーツニッポンの記事より。
【昨年昼ドラマ「真珠夫人」で大ブレークした女優の横山めぐみ(33)が夫でCMナレーターの大川泰樹(39)と昨年末に離婚したことが19日、分かった。2人は95年9月に結婚。本紙の取材では丸7年を迎えた昨年夏から別居状態になり、2人の将来を考え離婚を選んだ。昨春に「真珠夫人」で人気が爆発したことが皮肉にも夫婦間のすれ違いを生んだようで“女優の宿命”ともいえる離婚劇だ。
横山は94年9月2日の自身の誕生日パーティーで大川と知り合い、交際に発展。翌年の誕生日にゴールインした。公私ともにバランスのとれた結婚生活で、昨年4月に「真珠夫人」がスタートした当初も「結婚して毎日が豊かになった」と明かしていた。また知人らによると、横山は大の料理好き。食べ物の好き嫌いが激しかった大川のために、ひと工夫した料理を作って克服させるなど献身的な妻でもあった。
そんな2人に溝が生じてきたのは昨年夏前。昼ドラマ帯の「真珠夫人」の撮影は「朝から夜明けまでになるのはザラで、週1回の連続ドラマの2倍以上の時間を費やす極めてタイトな仕事。横山さんの睡眠時間は3時間足らずだった」とテレビ関係者。社会現象を生むほどの大ヒット作になったことで、さらに仕事に燃えて取り組むほど、時間的にも精神的にもスレ違いが続いていったようだ。
夏過ぎには別居状態になり、知人らによると、冷静に互いを見つめ直していたという。時間をかけて話し合った結果、昨年末に離婚することで合意した。
本紙の取材に所属事務所では「夫婦としてお互いの目指すもの、価値観の違いが生じてきて、友人同士に戻って付き合っていくことが互いをより尊重していけると考えた次第です」と話している。】
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「真珠婦人」で一躍人気女優となった横山さんですが、この話を読んで、僕は「人間のとって、幸せとは何だろう?」と考えてしまいました。 もちろん、離婚=不幸というのは、もう現代社会ではあてはまらない方程式ではあると思うのですが。 横山めぐみさん夫妻は、この記事からうかがえる限りでは、とても仲が良い御夫婦だったようです。「結婚して毎日が豊かになった」なんて、なかなか言えることじゃないですよね。そして、たぶん2人は、それなりに成功した芸能人夫婦として、対等の関係でずっと過ごしてきたんでしょうね。
でも、「真珠婦人」の大ヒットで、めぐみさんは、一躍時の人に。 夫のほうは、たぶん、今までの対等の関係から、それなりの芸能人と人気女優という関係の変化に耐えられなかったんじゃないでしょうか? 夫婦の関係というのは様々で、最初から主と従という場合もありますし(これは、男が主という場合だけではありません。宇宙飛行士の向井千秋さんのご主人は献身的に千秋さんをサポートされていて「君についていこう」という本を上梓されています。現代では、ヒモみたいなのもで含めれば、女性が主である、主従関係の夫婦もけっこう多そうです)、横山さんのように、対等な関係でスタートする夫婦もあります。親子みたい、なんてこともありますよね。
ただ、横山さんの家庭の場合、きっと、今までの対等な関係が、急速に崩壊してしまったことに、きっと御主人は耐えられなかったんでしょうね。 最初から、人気女優と程ほどに仕事のあるCMナレーターという関係だったら、こんな形で破綻することは、なかったような気がします。
これからの2人の人生を考えたとき、横山さんが「真珠婦人」というヒット作に恵まれたことは、果たしてプラスになったのかどうか? それがなければ、この二人は、ずっと、ちょっと退屈ながらも幸せな夫婦でいられたのかもしれないのにね。 役者というのは、その一瞬の輝きにすべてをかける人々。
でも、実はこれは芸能界に限ったことではないのです。 夫のリストラとか、突然宝くじが当たった家庭とかでも、同じような悲劇が起こっているのではないでしょうか?急速な関係性の変化に、適応しきれない夫婦や家族たち。
誰も実感してはいないけれども「何も変化のない、つまらない人生」って、けっこう幸せなのではないのかなあ、と思ってみたりもするのです。
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