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2003年02月15日(土) ■ |
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インド人には、かなわない! |
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「できるかな」(西原理恵子著・角川文庫)より抜粋。
(筆者・西原理恵子さんが、タイで体験したトラブル)
【タイでインド人と大ゲンカした。注文したものと全く違う家具を持ってきたインド人。
違うというりえぞお。
全く気にせず、家具を組み立てはじめるインド人。
怒りまくるりえぞお。
途中ときおり何かしゃべるインド人。
ひたすら怒るりえぞお。
一時間後、家具は思いっきりすえつけられる。平気な顔で帰るインド人。このときやっと、インド人がずっと何を言っていたかわかる。
「私とあなたは前世が悪かったのだから、こうゆう事になってしまったのだ。 気にしてはいけませんよ。」
インド人とケンカをするだけ時間のムダだという事を体で覚える。】
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僕も、イスラム圏の人は(日本人の感覚からすると)時間にルーズで、待ち合わせの時間に平気で半日(半時間、ではなくて)くらい遅れてきたり、電車のダイヤも全然時刻表どおりに運行されないという話を聞いたことがあります。 もちろん、その国の人すべてがというわけじゃないのかもしれませんが、国民性というのは、ここまで違うものかと。 こういう話を聞いていると、果たして、違う人種同士の相互理解というのは、どこまで可能なのかなあ…と考え込んでしまいます。 日本人の感覚からすると「持ってきた家具が注文したのと違う」という現象が「前世が悪い」ということと、どういう関係があるのかなんて、まったく理解できませんよね。もし日本人に同じ事を言われたら、「バカにしてんのか!」と激怒すること必定です。 でも、インド人にとっては、こういうのが当たり前の考え方なんでしょう。それが良いとか悪いとか以前の常識。 もちろん、ごまかそうとしてやっている可能性が全然ないわけではないけれど。 よく「世界中の人々は、みんな言葉や文化を超えてわかりあえるはず!」というような希望を持っている人がいますけれど、現実には、「みんな同じ感覚を共有する」よりも「違うことを理解して、妥協しあう」ほうが現実的なのかなあ、と思います。 なんて言いつつも、僕が同じような目にあったら、「何が前世じゃ!」と怒りまくってしまうこと確実なのですが。
本当に、インド人には、かなわない…
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