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2002年12月19日(木)
「中島みゆき、紅白で黒部ダムから中継」の秘密の理由!


日刊スポーツの記事より。

【大みそかの「第53回NHK紅白歌合戦」で、歌手中島みゆき(50)が富山県・黒部ダムから生中継で「地上の星」を歌うことが18日、明らかになった。現地は積雪が2メートル近くあり、当日夜はマイナス20度前後の極寒状態が予想される。同局では約100人の「雪かき」スタッフを動員して、中継に備える。黒部ダム建設は同局「プロジェクトX」で取り上げられ、高視聴率を獲得した。

 中島はNHKの要請に、黒部川第四発電所と黒部ダム(通称黒四ダム)周辺で「地上の星」を歌うことを快諾した。中島は00年6月放送された「プロジェクトX」で「黒四ダム」建設に挑んだ人々の姿を見て感動したという。同番組はそれまで1ケタ台の視聴率だったが「黒四ダム」で11・0%を記録したのをきっかけに人気番組となった。厳冬期、秘境に60万トンの資材を運んだ人々の苦労を紹介した。

 NHKは「寒さのため、口が開くかという心配もある。屋外で歌うことは不可能に近い。黒部ダムと近郊の施設を使い、ダムの雰囲気が伝わるシチュエーションで放送したい」と話した。詳細は決まっていないが、ダムに近い屋内の施設で歌うことになりそうだ。中島は29日に黒部に入り、準備を進める。

 一方、平井堅(30)も同局の歌番組「みんなのうた」でヒットした「大きな古時計」を米マサチューセッツの民家から中継で歌う。この民家には歌のモデルとなった古時計が設置されている。

 紅白歌合戦を中継で放送するのは90年に長渕剛(46)がドイツ・ベルリンで歌って以来、12年ぶりとなる。同局によると、NHKホール以外での中継はあくまで「特例」としているが「今年の視聴者の反応を見たい」としている。】

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 なんでも、中島みゆきさんの歌を黒部ダムから中継するために、NHKは、「紅白歌合戦」の予算1億円のうちの約10%、1000万円を使うのだとか。
 ただし、この数字はNHKだからこれでおさまる数字で、民放で外部の製作会社に同じ内容で委託すれば、4000万円くらいは、かかるはずということです。
 要するに、関係者を安い金額で働かせるということなんですね。

 今回、「中島みゆきは黒部ダムで歌う」という噂を聞いたとき、僕は「まさか!」と思ったのです。イメージとしては、ライトアップされたダムをバックに中島さんが熱唱する姿。しかし、あんな寒いところで、いくらプロ中のプロとはいえ、声がでないんじゃないかなあ、と思ってましたし。

 しかし、今回の発表では、本人は「黒部ダムの近くの屋内」で歌うということですから、寒さによるトラブルは未然に防げそうなのですが、それなら、なんでわざわざ大晦日に黒部ダムの近くまで行くのか?という気もします。
 「近くの施設」で歌うだけなら、中島さんはNHKホールで、現地からの映像を歌の途中で挿入すればいいんじゃないかなあ。
 だいたい、そこまで「プロジェクトX」色を出そうとしなくても、歌手が歌いやすい環境で歌えるようにしてあげたほうがいいと思うんですけれど。
 別にダムの歌じゃないんだし。

 他の歌手は、どんな気持ちなんでしょうか?
 自分たちが、ずっと「紅白」を支えてきたのに、あの人ばっかり!と内心思っている歌手もいるかもしれない。
 だいたい、紅白はドキュメンタリーじゃないんだから、あのマンネリズムがいいところだという気もするんですけどね。
 
 中島さんが快く承知した理由は、「会場でゲームなんかに参加するのは、ちょっと辛いから、それならダムの近くのほうが…」という気持ちもあったのかもしれません。
 いや、ひょっとしたら、歌詞を忘れることには定評のある(?)彼女のこと、黒部の誰もいない会場の壁には「地上の星」の歌詞が大きく映し出されていたりして…