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2002年12月09日(月)
桑田佳祐ベストアルバムの選曲における、ファン心理の分析。


「デイリースポーツonline」の過去ログより

【サザンオールスターズの桑田佳祐(46)が11月27日にリリースする初のソロベストアルバムの詳細が20日、分かった。所属レコード会社が発表したもので、2枚組全26曲を収録、タイトルは「TOP OF THE POPS」。「波乗りジョニー」の大ヒット曲などに加え、CD化されていない奥田民生とのデュエット「光の世界」や「ヨイトマケの唄」なども収められている。

 収録曲はファンクラブ会員による約8000票のアンケートで決定。リストアップされた59曲中、トップの「祭りのあと」をはじめ、KUWATA BANDで発表した「BAN BAN BAN」も入っている。】

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 予想通り売れまくっているこのアルバムなのですが、この記事を読んでいて、ちょっと意外に思ったところがあったのです。
 それは、ファンクラブ会員のアンケートでの第1位が「祭りのあと」(94年)だったということ。
 「なさけな〜いオトコでごめんよ〜」という出だしのこの歌、たぶん耳にすれば誰もが「あっ、聴いたことある」と思うくらいにはメジャーな曲だと思うのですが、まさか、これが1位にランクされるとは。
 ところで、その他の順位はどうかというと、2位が「月」。その他の上位は「波乗りジョニー」と「白い恋人たち」(順位は失念)という結果。こういう投票では、基本的には、よりヒットした曲、より新しい曲が上位にきやすいでしょうから、僕のイメージでは「波乗り〜」や「白い〜」がいちばん上なんじゃあいかなあ、と思っていたのですが。
 「祭りのあと」は、桑田さんのソロ活動のなかでは、KUWATA BANDと「波乗りジョニー」以降という2つの大ヒット期のちょうど間にあたる時期です。
 端からみると停滞期のようにみえた時期でも、ファンは、ちゃんと見ていたんだなあ、ということなんでしょう。

 まあ、僕も含めてファンっていうのも現金なものですから、「どうせベスト版に収録されるに決まっている『波乗り〜』や『白い〜』に投票するよりは、微妙なところの「祭りのあと」あたりに入れといたほうが得策だな」という発想もあったのかもしれないけれど。
 
 でも、あらためて聴くと「祭りのあと」すごくいい曲なんですよね、確かに。 
 「なさけな〜いオトコでごめんよ〜」と一緒に歌うと、なんだか「情けなくてもいいや〜」というような、妙な安心感があるんだよなあ。