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2002年11月18日(月) ■ |
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auの「着うた」は、着メロよりも面白くない! |
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ロイター通信の記事より。
【KDDIは、同社の携帯電話事業「au」が、CD音源をもとに作られた15―30秒程度の楽曲をダウンロードできるサービスを、12月上旬から開始する、と発表した。 利用者は、ダウンロードした楽曲を再生するほか、着信音として設定することが可能。このためKDDIは、新サービス名を「着うた」とした。 】
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携帯電話の着メロの進歩って、ほんとにすごいものがあります。僕が携帯電話を持ち始めるようになったのは、たぶん今から6年くらい前だったと思うのですが、当時は、サンプル曲が20曲くらい入っているだけで、かなり安っぽい電子音だった記憶があります。 オリジナルの着メロは、自力で楽譜を入力しないといけなくって、その楽譜の本もたくさん出てました。まあ、僕自身は仕事柄携帯の電源は切っているか、マナーモード(そういえば、一昔前は「マナーモード装備!」なんてのが宣伝文句にもなってましたっけ)にしていることがほとんどだったので、あまり着メロに関心はなかったのですが。 それでも、デモ曲を鳴らして、同僚の携帯と聴き比べたりはしていました。 ここ数年、曲がダウンロードできるようになり、電話機の電子楽器としての昨日も格段に進歩してきています。FM音源16和音とか32和音なんてのは、一昔前シンセサイザーが裸足で逃げ出すくらいのスペックなわけで。 どんどん、曲もリアルなものになってくるし、有名人の声を使った「ボイス着メロ」なんていうのも、もうすでに一般的。 「着うた」のほうに向かっていくのは、ある意味時代の必然というべきなんでしょうね。 まあ、今回の「着うた」は、メモリの関係もあって、CD音源そのものではなく、CD音源をもとに編集されたものになるらしいのですが。 でも、CD音源そのものが「着うた」になる日も、たぶんそんなに遠くないはず。
しかし、その「CDそのまま」の着信音って、面白いんでしょうか? 例えば、テレビゲームの音楽なんて、今は、電子音レベルではなく、「普通の音楽」が再生できるくらい。聴く側としては、客観的には、きれいな音、いい音楽ではあるのですが、「ドラゴンクエスト」の最初の頃ほどのインパクトはないと思うのです。 音源数が少ないとか、音色にバラエティがないといった制約の中で創られるものって、リスナーにとって「よくぞここまで!」という感動があったような気がします。 逆に、なんでも再現できる状態で、CDと同じ音を聴かされても、思っていたほど感動もしないし、面白くもない。 今の着メロには、「よくぞここまで再現した!」という、感動がまだ残っているんですよね、きっと。 他の人より、リアルに曲が再現されているものを探すという楽しみもあるでしょうし。
写実的な絵と写真とでは、やっぱり見た印象が違うように、リアルな着メロを求めていながらも、「CDと同じ音」になってしまっては、きっと面白くなくなってしまうんじゃないかなあ。
そんな時代になったら、単音の携帯初期のような着メロが流行ったりするかもしれませんね。
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