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2002年11月08日(金) ■ |
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電波少年に踊らされる人々。 |
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夕刊フジの記事より。
【民主党の鳩山由紀夫代表の講演会に、日本テレビのバラエティー番組「電波少年に毛が生えた」のコーラス隊が乱入し、同氏を揶揄(やゆ)する替え歌を歌った問題で、日本テレビは8日までに、問題シーンの放映中止を決めた。だが、TBSは7日、午後のワイドショー「ジャスト」で、このシーンをしっかり放送。他局の“便乗”に、鳩山氏も踏んだり蹴ったりか。
ジャストは、一連の騒動を紹介するコーナーで、鳩山氏の講演会を自社で取材したビデオテープを放送。
この中には、日本テレビが仕込んだ20人ほどのママさんコーラス隊が「山口さんちのつとむくん」のメロディーに合わせて、「鳩山さんちの由紀夫くん、このごろ元気ないねぇ〜。人気ないねぇ〜」と歌うシーンが含まれていた。
日本テレビのコーラス隊問題については、講演会を主催した明治学院大学と民主党が抗議し、鳩山氏も「視聴率稼ぎのために、会場および学生を混乱に陥れた行為は許し難い」と、自身のHPで怒りを露にしていた。
このため、日本テレビは7日、「取材対象に不快感を与えた」と非を認め、放送中止を決定していた。】
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僕の知り合いの女の子は、鳩山由紀夫さんに実際に会ったことがあるそうです。 彼女によると「すごくオーラが出てて、やっぱり普通の人とは違うなあ、と思った」とのことなのですが… まあ、何にでもすぐ影響されやすい女性ではあったんですけどね。 それにしても、鳩山さんの株は最近下がりっぱなし。この電波少年の話を聞いたときも、僕の第一印象は「なめられとるなあ、鳩山さん」という気持ち。もし小泉さんなら、怒らせたら怖そうですし、金正日なら、コーラス隊は何故か交通事故に遭ったり、ガス中毒になってしまうこもしれませんし。 僕は「電波少年」が俗悪番組とか、やらせだとか声高に叫ぶつもりはいまさらないです。たぶん、視聴者の大部分も「ドキュメンタリー風やらせエンターテイメント」だと認識していると思います(もし、まだ信じている人がいたらごめんなさい)。 このコーラス隊事件なんか、逆に「原点に帰って、実際にアポなし突撃をやるようになったのか」と感慨深いくらいでしたから。 そういえば、前に刑事に扮して暴行事件の犯人の聞き込みにあたるという企画で、ほんとうの被害者に聞き込みをしてしまうという不祥事もありました。 僕は芸人がいくらヤラセをやっても、あんまり問題すべきことじゃないと思うのです。 、この番組に出演している芸人というのは、リスクは承知の上で名を上げようとしている人たちですし、死なない程度にであっても、それなりに苦労しているということは、画面からも伝わってきますから。 鳩山さんは「公人」だろうというのが日本テレビの見解なのかもしれませんが、一人の人間として、自分が話していたあとにこんなことをされたら、怒るのが当然。
しかし、考えようによっては、「これ、もともと放送するつもりがあったのかなあ?」とも思えるのです。だって、このネタ自体、鳩山さんが怒ることは十分予測できたでしょうし、放送されて面白いとも思えません。 本当は、放送中止になることまで頭に入れて、「電波少年復活!」というアピールをしたかっただけなのではないかなあ、それはちょっと勘繰りすぎ?
それにしても、TBS。この局も腐ってますよね、本当に。 ある意味、今回の件では日本テレビ以上に腐ってるかも。
マスコミはいつも「報道の自由」というのを声高に主張していますが、誰かが日本テレビの電波を乗っ取って「日本テレビ死ね死ねの歌」を流しても怒らないんでしょうか。 「視聴者の知る権利」「報道の自由」「表現の自由」というのは、立派な言葉だとは思うのですが、マスメディアだからといって、自分勝手な「自由」を主張されては困りもの。 確かに報道人にはモラルが必要ですが、メディアの人たちは、モラルがあるからテレビ局や新聞社に入れたわけじゃなくて、成績が良かったからとか、コネがあったから入れたのです。 どうして、医者の善意を信じられない人が、マスコミの善意を信じられるのか? 僕は、ずっとずっと不思議でならないのです。
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