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2002年10月16日(水) ■ |
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2002年10月16日。 |
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「シティ情報ふくおか No.576」の記事「映画『Dolls』の記者会見レポート」より抜粋。
(菅野美穂演じるヒロイン・佐和子の相手役松本に選ばれた、西島秀俊さんの選考時のエピソード)
【実は、菅野に関してはキャスティングは難無く決まっていたと森プロデューサーは打ち明ける。だが監督の求める透明感と存在感に溢れる男優がなかなかいない。そんな苦労の中で、北野監督の面接にパスしたのが西島だった。ちなみに、北野監督の面接はだいたい30秒くらいで終わるのだとか。2,3の質問をしてそれで終わり。 そして、西島への質問は「あんちゃん演技できんの?」(笑)。西島も、「『はい』とか『いいえ』とかしかしゃべってないです」と笑いながら語ってくれた。】
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映画監督と一口に言っても、いろんな人がいるみたいですね。女優と不倫なさっていた、ご高齢の監督もいらっしゃいましたし。 オーディションも、とにかく時間をたっぷりかける人もいるらしいですし。 北野監督という人は、いつもこんな感じの面接らしいのですが、ちょっとびっくりするような話です。普通は、台詞を言わせてみたり、演技をさせてみるもんじゃないのかなあ。 だいたい、本人に「演技できんの?」と尋ねたら、普通「できません」とは言いませんよね。これだと「ダメだった…」と西島さんは思わなかったのでしょうか。 西島さんといえば、「あすなろ白書」での同性愛者の松岡君という役の印象しかなくて、そういえば、どこに行ってたんだろう、まさか交通事故に?(それは松岡君ですね)などと思っていた、というか、最近は忘れていた役者さんだったのですが。 たぶん、どこかピンとくるものがあって、北野監督は彼を選んだのでしょうけど、たぶん、監督は彼の「雰囲気」が欲しかったんだろうなあ、と思います。 「演技できんの?」という質問は、「これで演技がある程度できるようなら、こいつにしよう」と思っていたのでは。 しかし、北野監督に対しては、演技の勉強をいくらやっても、使ってもらえそうには、ないですよねえ、これじゃ。 やっぱり、役者というのは、才能の仕事なのでしょうか。 ちなみに「Dolls」、不思議な佇まいをもった映画です。
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