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2002年10月13日(日) ■ |
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2002年10月13日。 |
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お昼のラジオ番組での山下達郎さんのコメント。
【山下達郎「私は、よくある『セルフカバー』での自分の曲のリミックスや歌いなおしなんて、やったことないですし、やりたいと思ったことも一度もありません。ですから、私の場合は、セルフカバーは、他のアーティストに提供した曲を自分で歌う、というパターンだけになってしまいます」】
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さすが妥協しないことには定評のある、達郎さんだなあ、と感心してしまいました。 最近、セルフカバーのアルバムって、けっこう沢山出ていて、自分の旧い曲を歌いなおしたり、アレンジを変えたりしていることが多いみたいです。 でも、実際に聴く側としては、やっぱり原曲と比べてしまうことが多いですし、「これは面白い!」と思うよりは、「これはちょっと…」と失望してしまうことが多いんですよね。 別のアーティストによるカバーなら、視点が変わって面白いこともあるけれど。 その人の代表曲なんていうのは、大胆なアレンジだとかえって、「僕が聴きたいのは、そんな曲じゃなくて、前の歌い方やアレンジなのに…」と失望してしまうことが多いです。 こういうのって、その曲自身は、進化しているのかもしれませんが、その曲にいろんな想い出を投影してしまう側としては、「目新しさを狙っただけで、前の方がよかった」と思われがちなのかもしれません。「自分が好きだったのは、こんな曲じゃない!」という、記憶を穢されたような不安感。 たとえ、アーティスト側としては、「もう、この曲飽きた…」と思っていたとしても。 しかし、どんな名曲でも、創った側としては、後で「ああしとけばよかったかなあ…」と感じてしまうことがあると思うのですが、こんなある意味自信過剰ともとれるコメントが許されるのも、達郎さんだからなんでしょうね。
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