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2002年10月11日(金) ■ |
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2002年10月11日。 |
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デイリースポーツの記事より。
【浜崎あゆみ(24)の最新マキシシングル「H」の売り上げが100万枚を突破したことが10日、発表された。CD不況の中、宇多田ヒカル、桑田佳祐らもなしえなかった今年初のミリオン達成。所属レコード会社のエイベックスでは“感謝”企画として11月にミリオン記念豪華盤の発売を決定した。 CD市場のかつてない冷え込みが続くなか、「HANABI」「independent」「July 1st」の3曲を収録した浜崎のマキシ「H」が今年初めてのミリオンセラーを達成した。10日現在、2002年に発売されたシングルで50万枚を超えたのはわずか10作品。昨年が32作品だったことを考えると、CDセールスは前年比約30%。バブル期なら200〜300万枚のヒットに匹敵する数字。あゆは「普通にうれしい。100万人の人がCDを手にしてくれたことがうれしいです」とコメントした。 昨年のミリオンシングルは宇多田の「Can You Keep A Secret?」を筆頭にCHEMISTRY「PIECES OF A DREAM」、桑田佳祐「波乗りジョニー」「白い恋人達」の4作品。今後のリリース状況から見て「H」が今年最初で最後のミリオンヒットとなりそうだ。】
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今日は10月11日。ということは、下手したら、2002年度はミリオンセラーなしの可能性も十分あったということですよね。 昨今、音楽産業の不振が叫ばれています。 去年のミリオンセラーが4作品で、今年はたぶん「H」のみになりそうとのこと。 CD全体の売り上げも、右肩下がりの状況。
なぜ、こんなにCDは売れなくなったんでしょうか? バブル期などは、テレビドラマの主題歌になりさえすれば100万枚!というような時代すらあったのに。 巷で言われているのは、なんといってもパソコンでCDを簡単にコピーできるようになったということ。質的な劣化もほとんどないですし、ブランクCDだけあればいいことですから、非常に安上がりです。 そして、購買層である若者たちが、携帯電話の支払いに追われて、CDを買うお金が無くなってしまったということ。
上記2つが、主な理由として挙げられていることです。
最近は、音楽業界としても、廉価CDやコピーコントロールCDなど、対策を練ってはいるようですが、凋落傾向に歯止めをかけるのは難しいよう。今のところ、コピーコントロールCDだから爆発的に売れたという話も聞きませんし。 でも、最近思うのは、CDというのは、もともと、そんなに売れるものなのか?ということなのです。たとえば、CDシングル一枚1000円という値段は、文庫本一冊、ブランクCD一枚に比べて、あまりに高い印象があります。一昔前のような、カラオケの練習用になんて需要も減ってきているんでしょう。 いろんな作業工程で時間とお金がかかる、とは言いますが、ちょっと割高なような気がするんですよね。ずっとFMを聴いていれば、流行の曲は必ず一日に2〜3回は流れてくる。 そして、CDというメディアに対する飽きが、みんな出てきている部分もあると思うのです。ちょっと前のDVDは、新しいメディアに対する興味からみんな「マトリックス」を買ったりしていたのですが。 浜崎さんの「H」が売れたのは、楽曲の良さもさることながら、シングルといいつつ3曲入りという「お得感」も大きかったと思うのです。 コピー対策も大事ですが、もうちょっと世間の要望に合った価格設定にできないものなんでしょうか? 今CDをコピーせずに買っているひとたちというのは、その曲を聴きたいというのと同時に、そのアーティストを応援したいという気持ちを持っているのだと思うのです。 でも、そんな善意に頼るばかりではなくて、もっと企業努力をしていくべきなんじゃないでしょうか?ファンなら買うべきだ、っていわれてもお布施みたいですし。 「CDが売れなくなった」のではなくて、「以前が売れすぎていた」だけなのかもしれないですよ、実際のところは。 売る側からしてみれば、同じようなものを出しているのに、どうしてこんなに売り上げが違うのかともどかしい気持ちでいっぱいなんでしょうけど。
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