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2002年10月10日(木) ■ |
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2002年10月10日。 |
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スポーツニッポンの記事より。
【女優・田中美里(25)が8日午後8時25分頃、東京都渋谷区富ケ谷1丁目の交差点で乗用車を運転中に品川区内の会社員の女性(21)のオートバイと接触事故を起こしていたことが9日、分かった。事故は交差点で左折しようとした田中の乗用車前部と、右方向から直進してきたオートバイ後部が接触。女性は左脚に全治10日の打撲。田中と同乗していた男性マネジャーにケガはなかった。
この日夜、金沢市での仕事を終え帰京した田中は羽田空港内で急きょ会見。「私の中では(右側を)確認したつもりでしたが、もう1回見る余裕が足りなかった。(被害者には)申し訳ない」と反省の弁。また、空港には被害者の女性も駆けつけ「大した事故じゃないのに、こんなに大騒ぎになって…。両親に田中さんを助けてきなさいと言われた」と軽傷であることをアピール。
代々木署の調べによると、田中は「右の方をよく見ていなかった」と話しており、業務上過失傷害と道交法違反の疑いで近く書類送検する。所属事務所によると田中は今年5月に免許を取ったばかりだった。】
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なんだか、やたらと大々的に報道されていましたね、この事故のこと。 この事故のこと、固有名詞を排すると「免許を取って半年、運転歴1ヶ月の初心者ドライバーが、常時左折可能な交差点に進入する際に、確認を怠って直進してきたオートバイに接触し、軽症を負わせた」ということになると思います。 う〜ん、果たして、こんなこと公共(らしいですよ)の電波を通じて、大々的に世間に流布すべきことなんでしょうか? 運転歴の浅いドライバーの不注意というのは、非常に多いですし、被害者の方も軽症だったようです。それに、被害者の方も自分で軽症をアピールしているような状況。 運転をされる方ならわかっていただけると思うのですが、事故を起こそうと思って起こすドライバーなどいませんから、田中さんも、ある意味「被害者」であるわけで。普通、車をちょっとこすたりしただけでも、けっこうショックを受けるものですし。 飲酒をして運転していたり、相手の方が重症を負われていたのなら話は別ですが、そんなに鬼の首をとったように大げさにしなくてもいいんじゃないでしょうか。 僕は、この報道を聞いて「そのくらいの事故、自分でも起こす可能性は充分あるし、田中さん、かわいそうだなあ」と思いました。ましてや初心者。 たぶん、この報道の裏には、「パニック障害を患っていたお騒がせ系女優・田中美里」という背景があると思うのですが、そのことは今回の事故とは関連はないみたいですし(そりゃ、運転中にパニック発作を起こして事故とかなら、大問題ですが)、「あの人がまた!」というような報道姿勢は、いかがなものかと思うのです。病気や事故というのは、彼女のモラルが原因ではありませんし。 それにしても、偉そうに「運転は気をつけないといけませんね」などと言っているコメンテーター、そんなことは、田中さんも含め、みんなよくわかってます。あなたは絶対に交通事故を起こさない自信があるんでしょうね。 パニック障害になりやすい人は、真面目で考え込みやすいタイプが多いそうですから、このことが、彼女に悪影響を与えないと良いのですが。
でも最後に、ひとつだけ苦言を。 田中さんが事故を起こした際に、マネージャーが車から降りて謝罪をして救急車を呼んだそうですが、いくら本人が動転していても運転者が謝りにいくのが、スジというものですよ。「騒ぎになると思って…」とのことですが、そういうのって、相手にとってはすごく悪印象なのではないでしょうか? 接触事故のとき、運転席の彼女の代わりに、切歯扼腕して助手席を飛び出してくる彼氏と話をするのって、非常に嫌なんですよね。いいとこ見せようと思って、そっちが悪いのにやたらと大声でつっかかってきたりするし。お前は関係ないだろ!って嫌気がさします。 田中さんも、マネージャー同伴で構いませんから、その場でちゃんと自分で謝りに行くべきだったんじゃないかなあ。
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