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2002年10月01日(火)
2002年10月1日。


朝日新聞の記事より。

【大阪空港に訪れた米国の俳優リチャード・ギアさんから勤務中にサインをもらったとして、全日空のグループ会社「エーエヌエースカイパル」(本社・大阪府泉佐野市)が、女性派遣社員の交代を人材派遣会社に求めていたことがわかった。スカイパルは「ふだんから個人的な行為を慎むよう注意をしており、厳しく対処した」と話している。
 スカイパルなどによると、9月28日午後、女性派遣社員がギアさんを待ち合わせのラウンジなどに案内した際、サインを依頼し、もらった。これを知った同社が「不適当な行為だ」として同日、この社員を派遣した会社に交代を求めた。派遣会社の担当者は交代要請に「状況を確かめ、慎重に結論を出したい」と話している。この社員は待機中だという。】

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 まさか、勤務中にサインをもらっただけでクビになるなんて…この会社も、心が狭いですね。なにもそこまでしなくても…。
 しかし、僕はこの対応、厳しすぎるかもしれませんが、正しいんじゃないかなあ、と思っているのです。
 例えば、コンビ二に買い物に行った際などに、高校生くらいの店員さんが、友達と話しこんでいたりとか、コンサート会場で、警備のはずの人がステージをじっと観ていたりすると、ちょっと嫌な感じになることって、ないですか?
 さらに、友達に商品をあげていたり、安くしていたりすると、一般客とすれば、「何だ、この店感じ悪いなあ」と思ってしまうのです。
 疎外感、というか、友達ばっかり贔屓するなよ!という感じかなあ。
 たとえリチャード・ギアだからといって、特別な扱いをするというのは、偶然一緒に乗り込んだ1ファンならともかく、プロのサービス業としては、失格の烙印を押されても仕方がないんじゃないでしょうか?誰もみていない所でってわけでは、なかったでしょうし。
 それに、リチャード・ギアだって、自分にサービスするはずの人に、どうしてサインしなければならないのか、不快だったんじゃないのかなあ。
 たぶん、まわりの乗客も不愉快だったんでしょうね。「スターだからって、特別扱いしやがって!」もしくは「自分の仕事を利用して、サインなんかもらっちゃて!」と。
この派遣社員がクビになってしまったのは、自分の仕事に対するプロ意識が欠けていたからで、僕は、致し方ないことだと思うのです。これを許容していたら、飛行機の客室乗務員なんて、サインもらいまくりになるかもしれない。
 たかがサインくらいで…と思うところもないではないですが、職種によって、どうしても譲れない「プロとしてやってはいけないこと」というのはあるはずですし。たぶん、クビになった本当の理由は、サインをもらったことだけではないんじゃないかなあ、という気はしますけど。

 コンビ二の店員にも、「知り合いとレジでしゃべてるんじゃない!それでもバイト代もらってるのか?」と怒ってやりたい気持ちになったりもするくらいなので、僕の心が狭いだけなのかな。

 だから、知り合いが働いている店には、あんまり行きたくないんですよね…