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2002年05月22日(水)
2002年5月22日。

日刊スポーツの記事より。

【カメルーンW杯スト、賞与めぐり来日拒否
 カメルーン代表の来日遅れの原因は、W杯でのボーナスをめぐるトラブルであることが分かった。選手側は1人当たり4万6000ユーロ(約530万円)を要求。協会が拒否してストライキになっていた。選手側交渉役のFWパトリック・エムボマ(31)は日刊スポーツの取材に「遅延問題についてはコメントできない」と苦悩をにじませた。大分県中津江村でのキャンプ日程は大幅に遅れており、最悪の場合、消滅の可能性も出てきた。
 カメルーン代表の大幅来日遅れは、選手がW杯ボーナスの増額を要求しての「ストライキ」が原因だった。

 慢性的に財政難に悩まされるアフリカ諸国のサッカー協会と選手の間では、収入の分配をめぐる内紛は「お家芸」だった。カメルーンは94年の米国大会でも極度の財政難から選手に支払う「報酬が出ない」という協会と選手側が対立、ストライキを起こしていた。

 反動を一身に受けたのがキャンプ地の大分県中津江村だ。約1360人の村民は19日来日予定だったカメルーン代表を今も待ち続けている。

 ◆今大会の来日トラブル 続々と各国代表が来日する中、アフリカ勢の問題が目立つ。セネガル代表は16日の来日時間が前日まで決まらず、宿舎到着は午後11時近く。キャンプ終了日も当初の24日の予定が22日に変更になった。17日に来日したチュニジア代表も大分空港の到着時間が当初の予定から6時間近く遅れ、歓迎式典の時間も変更になるなど、キャンプ地関係者を混乱させた。

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カメルーン代表、ようやく飛行機に乗ったらしいです、やれやれ。日本には23日の夜に到着予定だとか。
このカメルーン代表来日遅延問題、けっこう大きく取りあげられていて、佐賀では、地元のJ2のチームとの試合予定もあるため、連日トップニュース扱いです。これも文化の違いといえばそれまでなのかもしれませんが、それにしても、中津江村の人たちはたまらないでしょうね。みんなカメルーンの公用語であるフランス語の練習までしていたらしいのに。
しかし、これを機に、こういうキャンプ地誘致などによる村おこしというのが、果たして意味があるのかどうか考えてみたほうがいいんじゃないかなあ。まあ、カメルーン代表としては、別に中津江村でキャンプを張るのが目的で日本に来るわけではないんですし、一番の目標は、ワールドカップでいい結果を残して、それに見合った報酬を得ることみたいなので。
今回のことに関しては、たぶんカメルーンの選手たちにとっては、当然の交渉過程でしかないみたいです。
快適なキャンプをするためには、むしろお金をちゃんと払ってもらうくらいのほうが正常だと思うんだけど。
しかし、皮肉なもんですね。今回の「事件」で、大分県中津江村は、普通にカメルーン代表がやってきて、普通にキャンプを張ったときの何倍、何十倍も全国に名前が知れ渡ったと思われますから。それによる実益は、まったく期待できないとしても。