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2002年05月18日(土)
2002年5月18日。

共同通信の記事、日本代表選出についてのトルシエ監督のコメントより。

【最終のメンバーリストは、私と私のスタッフの考えたプロセスの結果であって、少しも驚きのあるものではありません。4年前からの長い過程の論理的な結果で、この最終リストはとりわけ人間性を持った選手たちのリストです。
(中略)
選ばれた選手たちは、残念ながら選ばれなかった選手たちへの尊敬の表現として、最後の最後までこのミッションが終わるまで高い集中力を持続し、責任感を持ってほしいと強く思っています。最後に、日本代表のサポーター、ファンの皆さま、代表を支えてくれる友人たち、関係者の皆さま、日本代表への強力なご支援をよろしくお願い申し上げます。】

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まず、この日本語訳、どうにかならなかったんでしょうか?とりわけ「人間性」を持った選手のリストの「人間性」というのは、ほんとに正しい訳なのかなあ。辞書どおりにしても、もっとわかりやすく訳するべきなのではないでしょうか。日本語では「人間性」=「人格」ということになってしまいますから。
でも、ここで「少しも驚きのあるものではありません」とわざわざ断りを入れているということは、たぶん驚く人がいるということを見越してのことなんでしょうね。ほんとにごく当たり前の内容であればわざわざこんな前置きを入れる必要性はないわけで。
今回の選出については、とりわけ中村俊輔選手の落選について話題になっているようですが、最大の問題点としては、監督自身が代表選手を発表しなかったことにあると思います。ただ、「落選した理由」を個々に説明していくのは、傷口に塩を塗ることのような気もしますけど。中村選手が能力がないという判断ではなくて、同じポジションの他の選手と比較して、また彼の怪我のこと、戦術のことも考えての選択だったのでしょう。
僕は、とりあえずトルシエ監督の選択の結果をみてみたいと思います。

しかし、よく考えてみればまだ甲子園のベンチ入りの選手が選ばれただけの段階で、選手たちにとってはこれから「試合に出る」という関門が待っているわけですし、代表に選ばれたぞ、おめでとう!というようなバカ騒ぎは、まるで選挙に当選しただけで万歳する政治家のようで、ちょっとバカバカしいと思うのですが。本当の仕事は、これからです。
選手自身にとって大事なことは、代表としてどう仕事をするか、ということのはずですし、みんな周囲の人のようには浮かれていないようですよ。