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2002年05月16日(木) ■ |
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2002年5月16日。 |
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東海林さだお著「親子丼の丸かじり」(文春文庫)より抜粋。
【定食屋というものは、近年、次々に姿を消しつつある。おや、この定食屋、店を閉めちゃったな、と思っていると、そのあとがいつのまにか「てんや」とか「ミスタードーナツ」とか「モスバーガー」になっていたりする。 こういう現象はとても寂しい。どこの駅のどの店も、その店に入る前から味が予測できるというのは寂しい。】
〜〜〜〜〜〜〜 この「定食屋が次々と姿を消していった時代」は、もう今から考えると一昔前の話になってしまうのですが。確かに、最近どこの地方都市に行っても、みんな同じような風景に見えるのは、どこに行ってもある「マクドナルド」や「吉野家」が原因のひとつなのかもしれません。 ただ、僕のような地方都市に1人暮らし、帰る時間も遅い男にとっては、こういうファーストフードの存在は、妙に頼もしいものでもあります。 定食屋っていうのも、慣れてない店だと1人では入りづらい気もしますし、たいがい20時とか21時とかで閉まっちゃいます。 味が予測できるというのも、考えようによっては「外れ」をひいたり、寂れまくった店でご主人の視線を満面に浴びながら食べなくてはいけないリスクを背負わなくてもいいということですから。 それでも、確かに自分の行きつけの店が無くなってしまったら、寂しいですよね、やっぱり。
ただ、「どこも同じ味」といいつつも、いつも行っていると「あそこのモスバーガーは、あっちの店よりも美味しい」とか、「どこそこの『ほっかほっか亭』は、他のチェーン店よりご飯の大盛の量が多い」とかの細かい違いを見つけ出してしまったりするもんなんですよね。
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