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2002年05月10日(金) ■ |
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2002年5月10日。 |
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東海林さだお著「親子丼の丸かじり」(文春文庫)より抜粋。
【一度、お腹をすかせた状態で冷麺に対処してみたい。ところが日本ではこれがなかなかむずかしい。冷麺は、焼肉屋か韓国料理の店に行かないと食べられない。焼き肉屋に入っていって、焼き肉関係一切食べないで、冷麺だけ食べて帰ってくる勇気ありますか。おでん屋に行って、おでんを食べずに、いきなり「茶めし!」と言って茶めしだけ食べて帰る勇気ありますか。 「焼き肉屋の冷麺だけ」は「おでん屋の茶めしだけ」に相当する。 冷麺専門店というのはないのだろうか。もしあったらぼくは絶対行きますね。絶対行くけど、多分、1回くらいしか行かないような気がする。】
〜〜〜〜〜〜〜 冷麺専門店というのはあまり耳にしませんが、ランチなどで「冷麺だけ」を気がねなく食べられるようになっている店はあるみたいです、最近は。 でも、こういう感覚って、わかるなあ。サイドメニューが食べたいんだけど、それだけ頼むのは、ちょっとハバカラレルような感じ。 もう20年くらい前の話なのですが、当時住んでいた地方都市(人口8万人くらい)にはじめてマクドナルドができたとき、僕はマックシェイクをものすごく飲みたかったんだけど、それだけを頼んで、「ポテトはいかがですか?」とか訊かれるのがものすごく嫌で(シェイクだけかよ!って思われてるような気がしてたんですよね、ああ若い)なかなか入れなかったのを思い出します。100円バーガーの時代に「ハンバーガー20個!」と宣言し、店員さんの「お飲み物は…」の声に「いりません!」とすかさず応えた先輩には、心底畏敬の念を抱いたものです。 焼き肉屋でも、キムチチャーハンやクッパだけ食べられたらいいのになあ、と思うことはあるのですが、やっぱり「それだけ?」と店の人に思われてるんじゃないかって心配になって、実現は困難です。 でも、ほんとにそれだけ食べて満足するかというと、なんだかやっぱりもの足りないのかもしれないですね。 それにしても、クッパなんて普通にそれだけ食べてもおなかいっぱいになりそうなのに、さんざん肉を食べたあとに一人前食べられるのは、よく考えたら不思議。
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