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2002年04月29日(月)
2002年4月29日。

日刊スポーツ「日曜日のヒーロー・アントニオ猪木編」より抜粋。

アントニオ猪木のインタビューの一節。
【「確かに絶体絶命だよね。『ダー!』で金もらって『糖尿病です!』で金もらって(笑い)。でも、落ち込んだりしている暇がないんだ。すぐ行動するから。まず立ち上がることしか考えてないから。」】

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アントニオ猪木ほど、波乱万丈というか、毀誉褒貶の激しい人生を送ってきた人は、そうそういないんじゃないでしょうか。僕が子供の頃(20年くらい前)は、押しも押されぬプロレス界の大スター。10年前にはスポーツ平和党から国会議員に当選し(「国会に卍固め」とかやってましたねえ)、イラクとの外交で名を馳せましたが、不正疑惑ですごいバッシングを浴びることとなり、忘れられた存在になりかけました。しかし、最近またカリスマとしてすごい人気になっています。
 アントニオ猪木、ほんとに不思議な人です。このインタビューでも、「金もらって」という、とっても即物的な表現。実は、こういう場で「金」という言葉をこれほどストレートに発する人ってあんまりいないんじゃないでしょうか?猪木が言うと厭味が無いような気がするんですよね。
確かに、「元気」も「病気」も売り物にしてしまう商魂の逞しさというか、開き直りの速さ、逆境に負けない力は、今、僕たちがもっとも必要としているものなのかもしれないなあ。これほど「欲」をさらけだして生きられるなんて、すごいことだ。それがみんなが憧れるところなのかもしれない。

ある高名なスポーツライターの方が、こんなことを言われていたそうです。
「いろんな有名スポーツ選手に会ってきたけれど、得体のしれない凄さというか、カリスマ性を感じた人が2人だけいる。ひとりは長嶋茂雄。もうひとりが、アントニオ猪木だ」と。

でも、猪木さん、糖尿病はあまりに血糖値が高すぎるときは、ムリな運動は危険です。猪木さんの場合は、なんとか偶然にうまくいったわけですが、あまりそれをみんなに薦めるのは、いかがなものかと。